片瀬漁港萬司郎丸 カツオ&キメジ釣り

 

台風25号が北海道オホーツク方面へ抜けていく予報を確認した10月7日、翌日8日には相模湾は凪ぎ模様になることを確認して、早速釣割の「前日割」をチェックすると地元片瀬漁港の萬司郎丸が7名をカツオ&キメジ釣りに申請していて、飛びついてネット予約を申し込んだ。8日は体育の日、3連休の最終日。混雑必至は覚悟の上だったが、9月下旬からカツオの釣果が爆釣状態になっていたため、悪くても2本程度は釣れるだろうと考えた。数年間、使っていなかった長大なクーラーBOXを掃除して、持ち込んだ。

 

午前6時に出船で1時間前に受け付けを済ますと、既に半分以上の席が埋まっていた。左舷の胴の間からややトモ寄りの釣り座を確保。両隣に挨拶をして支度に取りかかる。定刻に港を離れた1号船は城ヶ島方面へ走る。途中、2回ほどエンジンがスローになったが、再び速度を上げて群れを追い掛けて、とうとう1時間30分掛けて着いたのがなんと館山沖。洲崎周辺だった。ソナーでカツオの遊泳方向をキャッチして先回りして仕掛けの投入をするのが一般的。最初の投入は午前7時30分を回っていた。船長は「20〜30m」の指示ダナをアナウンスする。速攻で仕掛けを投入してハリス分3m深く沈めて20mでアタリを待つ。すると、私の竿にガガガっという強烈な突っ込みがあって、大きく竿を煽って電動リールをフルスピードで巻き上げる。水深は浅いが右往左往するカツオの走りに負けずにハリスを手繰り寄せる。右隣の五明さん(横浜市)がタモで掬ってくれて運良く1投目で2kg級をキャッチできた。

 

仕掛けはフロロハリス16号3mの市販仕掛け。針はヒラマサ14号。付け餌はオキアミの1匹掛け。いつもの付け方とは違い、Uの字になる丸掛けで装餌。タックルは大型電動リールに道糸PE8号800m巻いたポラリス1000iVを美咲製のビシアジ竿にセット。100〜200号負荷の6対4調子だから穂先はやや柔軟タイプ。それでもオモリ負荷を考えれば問題ないはず。硬いビシアジ竿よりアタリを弾くことがないから掛かりは悪くないだろうと考えたからだ。今回初めての組み合わせだ。

 

さて、実釣に戻ろう。2投目は空振りだったが、3投目でまた豪快なヤリトリで1.5kg級を再度五明さんにタモ取りしてもらった。有り難うございました。周囲でもアタリは頻発するが、隣同士の道糸とクロスしてオマツリすることが多く、バレてしまうことが多いようだ。それでもカツオの硬い上顎近くにガッチリと掛かっていると多少のオマツリなら上がってくる。最後のタモ入れに失敗しない限りは取り込めるはず。また、巻き上げパワーのある電動リールが必携といえる。

 

ところが、アタリが来てから合わせると口の横=カンヌキにかかってしまうと、針穴が広がり、海面近くでバレることが多い。私はまずアタリが出たら速攻で大きく竿を煽って掛ける。その後も2度、3度と追い合わせをして針掛かりを確認してから一気に電動リールのフルスピードで巻き上げることにしている。少しでも早くカツオの顔を海面に出して、左右上下に走らせない工夫をした。手巻きの釣り人もいたが、どうしてもカツオのパワーとスピードに負けてしまい、巻き上げの時間がかかってしまう。こうなるとハリスを手繰る前に、硬く締めてあるドラグが滑り、道糸が出てしまう。オマツリする条件が整ってしまうのだ。道糸のクロスだけなら良いのだが、両隣の釣り人のハリスが絡むとバレるケースは多い。

 

確かに縦横に走りまくるカツオをタモに導くには強引にハリスを手繰るしかない。その時に両手の数本に指サックをしていても違う指に掛かると怪我をすることもあり、できるだけ指が露出しないフィッシンググローブを装着しておきたい。船内でカツオを素手で掴むのも要注意。尻尾を掴もうとしても想像以上の暴れ方でなかなか掴めない。バケツの中に頭から突っ込みエラを切って血抜きをすれば3分以内でほぼ絶命するはず。それからクーラーBOXに収納すること。

 

船長はバラしが多いためか、イライラの頂点に達し「アタったら声出してよ。隣同士でタモ入れを手伝ってよ。ホラ、食ったら巻いて巻いて、遅いよ巻くのが」と怒号と罵声が飛び交う。カツオの群れは居る。そして食いも悪くない。だが、船内に取り込めないもどかしさに腹が立つのだろう。カツオ釣りは引きを楽しむような余裕のある釣りではないと覚悟した方が良い。船内にカツオを取り込めたら後から「釣った感」を満喫する釣りである。カツオとの引っ張りっこが醍醐味と思った方が良いだろう。

 

結局、午後1時30分に沖揚がり。通常、午前6時に出船なら午後1時には納竿のはず。船長はサービス残業をしてくれたということだろう。下船後、女将さんに話を聞くと「ウチは時間は関係の。釣れていなければ時間は延長になるし、釣れていれば早上がりの日もありますから」と心強い言葉に嬉しくなった。1号船の当日の竿頭は7本、最低でも1本。つまり、ボウズ無しの好釣果だったということだ。私は途中昼頃に竿を仕舞ったが、それでも全長59cmを筆頭に4匹を釣ることができた。10月のカツオは脂が乗り、刺し身、タタキ、腹身の塩焼きも旨かった。

10月一杯はカツオ&キメジは釣れ続くだろうと船宿側では予想しているという。速攻で出掛けてみたらどうだろう。完全予約制。貸し道具も完備されている。

 




鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

9月17日は3連休の最終日。9月は度重なる台風の影響と仕事の都合が悪く、なかなか釣りに行かれなかった。とはいえ、17日は天候が良く海も凪ぎ模様のためか釣り客が集中する結果に。この時期、釣果が安定傾向にあったタチウオを狙って鴨居大室港の五郎丸の午前船に乗り込んだ。出船が午前7時20分だというのに午前6時過ぎにはいつもの駐車場が混雑必至に。辛うじて港前の駐車場に止められた。案の定、タチウオ船は2艘出しの大盛況。

 

五郎丸の午前船は実釣時間が他の午前船に比べて少しだけ長いのが魅力だ。午後船が午後12時30分に港を出る宿の場合、午前船の沖揚がりは午前11時頃になるのが一般的。その点、五郎丸は午後1時が午後船の出発のため、午前船は午前11時30分頃まで釣りが楽しめる。それでも、料金は他の午前船と同じ6000円。五郎丸はHP割引で500円引きとなるため、実質5500円。もちろん氷付きである。気難しいタチウオが食い渋らなければ数はそこそこ釣れるだろうと高をくくったのが失敗のもと。活性の高い時間はそう長くは続かなかったからだ。

 

港を離れたのはほぼ定刻通り。航程約20分で観音崎付近で釣り開始となった。水深は60〜70m前後。船長の指示ダナは「そこから5m上まで誘って下さい」で仕掛けを投入。オモリはPE2号で60〜80号だが、右舷だけで8人の乗船だからオマツリを避ける意味でも80号を選択。仕掛けはハリス8号の2.5m1本針。針は2/0タイプ。小さい1/0タイプでは針を飲まれてハリス切れのバラシにつながるから今の時期は2/0が有効である。中には全長60cm弱の短いのも混じるが、メーターオーバーが掛かった時に悔しい思いをしないためにも針は大きめが理想。

 

さて、最初の流しでは1回アタリがあったが、掛けられなかった。誘い上げてきた水深50m前後でググっと餌を押え込んだアタリが出た。低活性という印象はなかったが、相変わらず難しい釣りモノであることを実感。2回目の流しではシッカリと掛けられる強引な突っ込みがあり、標準の75cmサイズを無事抜き上げた。水深が65m前後の場合、底上げ15mを誘い上げるのだが
タチウオは餌のサバ短冊を追い掛けてくるため、20m上まで誘った方が良い。シャクリ方は竿を45度下に向けて40cm幅でビシっと勢い良く上へ誘い上げて、一瞬止める。リールを40cm巻き上げつつ竿先を45度下へ下げる。次のシャクリが軽い掛け合わせという印象で上へ上へと誘い続けるのだ。

 

ただし、1回目の軽い押え込みのアタリで掛けようとするとほぼ間違いなくスッポ抜けてしまうことが多い。上記のシャクリ幅とスピードで2回目か3回目のググっ強く押え込む感覚の時に竿を大きく煽って掛け合わせる。これが上手く行くとガガガと大きく竿が曲がり強烈な突っ込みを体感できる。その瞬間がタチウオ釣りの最大の醍醐味といっていいだろう。

 

注意したいのが餌付け。同宿のサバは全長10cmとやや長いため、2回ほど縫い指して装餌すると、少し垂らしが長くなってしまう。その垂らしの部分だけを齧って逃げ去る個体もある。縫い指しを1回だけにして垂らし部分をハサミで切っておくという手もあるが、これは活性の高い時間には有効だが、食い渋りの時間帯は逆効果。その場合は、逆にチョン掛けで漂わせる方が効果的なことが多い。個体差もあるので絶対ではない。ここが難しい。誘い方による食い気の違いもあるという。

 

左隣の川辺女史(相模原市)はどちらかというと大きくゆっくりと誘いを入れてジックリと餌を食わせる釣り方のようだ。それでも沖揚がりまでに10を釣り上げていた。話を聞くと「タチウオ釣りは今日が2回目です」というから驚きである。私のタチウオ初挑戦の時は確か1本か2本だったと記憶している。餌付けはほぼチョン掛けといった感じだった。

 

右隣は和田宗大君(小学3年生)が祖父と一緒に来ていた。最初におじいちゃんが釣り方を教えると、宗大君は一生懸命竿を大きくシャクってリールを巻きつつアタリを待っている。それを見守る祖父の姿が微笑ましかった。敬老の日に相応しい光景を目にすることができた。その右隣に父親が座っていたことはすぐに分かった。親子3世代に渡って釣り好きというのは傍で見ていても嬉しいものだ。

 

午前11時30分に沖揚がり。結局、私はいつもの通りの一桁、7本で終了。途中、メーターオーバーと思しき良型を抜きあげの瞬間にバラしてから釣れなくなった感じで反省しきり。掛かりどころが悪いとバレるのは仕方ない。最長サイズは90cmあった。

だが、反省材料は他にもあった。自分の仕掛けが道糸のPEラインに絡み付くという初歩的なトラブルがロスタイムに。さらにタチウオに切られた他の釣り客のPEラインが仕掛けに絡むという不慮のトラブルにも見舞われた。その修復時間のロスは痛かった。まぁ、これも釣りの内、と諦めるしかない。ハリス3m弱1本針でも絡む時には絡むと肝に銘じておこう。

 




伊東海岸はるひら丸 ボートサビキ五目釣り

 

今年の8月はとにかく台風の発生が例年になく数多く、波風に影響をモロに受けるボート釣りにとって苦難の年となっていた。猛暑を通り越して酷暑といっていい日が続いていた8月下旬にやっと一筋の光明が射した。それが8月28日の火曜日だった。前日の天気予報と風向きなどを調べて待ちに待ったボート釣り日和が訪れたのだ。絶品のカイワリの刺し身を食べたくて電話予約を入れたのは紛うことなき伊東海岸。1日2000円の貸しボート料金は伊東でも破格値である。「はるひら丸」に電話を入れると女将さんが「海岸に海の家があるので声を掛けて下さい」とのこと。予定よりも早く午前7時10分に無料駐車場に停めて、海の家に行くとまだ開店前で、誰もいない。

 

そこで店鋪に行くと若旦那が対応してくれてボートを出せることに。ただし、ここではボートの上げ下ろしは借り主も手伝うのが常識。結局漕ぎ出したのは午前8時10分前。当日の天候は北東の微風で風速は1〜2mのベタ凪。昼頃から南寄りの風に変わり、少し強くなる予報だったが、結局午後3時の着岸までほとんど凪ぎが続いてくれた。参考までに水深25m下の水温は25度であった。

 

狙いは伊東海岸での一級ポイントである「カメヤホテル前」。水深25〜30m前後の平根で点在する場所だ。そのため、事前にアンカーロープは45〜50mは欲しいことを電話で告げておいたが、結局当日若旦那が対応してくれた。はるひら丸のアンカーは4本スポークの軽いモノ。根廻りに掛かってしまっても反対側に漕ぎ戻れば外れるはず。起伏のある岩礁帯ではないからだ。

 

漕ぎ出してポイントに到着したのは約10分後。凪の海で筆者一人だけのため進行速度は速い。山立てはこうだ。カメヤホテルの右側にあるホテルパウエルの建物の左側に赤い看板に白地で「靴」の文字が見える。その文字が半分か3分の1程度隠れる位置が右手の山立て。左側は伊東漁港の白い灯台と漁協白い建物をほぼ重ねる。この時に漁協の建物の奥の山の中腹ににある小さい赤い屋根をほぼ右手に重ねるのがベスト。そうすると水深は26m前後の位置に来るはず。とはいえ、当日の風向きや潮流を考慮してアンカーを投入しないとズレることが多い。当日は運良く風は弱く、潮も緩いため最初の投入で運良くイイ感じにボートが安定してくれた。

 

速攻でサバ皮のサビキ仕掛けを投入すると、ものの5分で竿先がグイングインと海面に突っ込み、「コレはデカいカイワリか」とほくそ笑んだが、すぐに穂先がフワッと戻るサバ特有の下品なアタリに変わり、海面で横走りする魚体でガックリ。底上げ2mでアタリを待ったのだが、2投目からは1m上げて待ってもサバの猛攻に遭うことに。注意したいのは針数の多いサビキ仕掛けを不用意に取り込むと針が指に刺さり、大ケガをするということ。タモ網で取り込むと針が網目に刺さり、手返しが悪くなる。それでも指に針が刺さることを考えればタモで掬うことは忘れてはならない。全長30cmオーバーのゴマサバでも海面近くでは右に左に走りまくるので取り込みは要注意である。

 

コマセは冷凍アミコマセ1kg。これに集魚剤「波止の鬼 アジの巻き」を半袋混ぜた。すると冷凍コマセが融けても水分が出ずにまとまりが良い。コマセカゴに入れやすく汁がないの手返しが早くなる。このメリットは大きい。だが、掛かってくるのはサバばかり。タナを海底から1mで待っていても掛かるのはサバだけ。1匹だけ小さなマルアジが掛かったが、本命カイワリからのアタリはない。そこでもう1本のロッドにはテンビンを使ったビシ仕掛けをセット。緑色のスキン巻きが2本、先針が空針にオミアミを刺して投入するのだが、これもサバ攻撃の被害に遭うことに。海面下2m前後で左右に走るためビシ仕掛けの道糸に絡むことがあり、これは困ったことに。仕掛けとPEラインの絡みはロスタイムが大きく、2本のロッドの稼働率が低下することを考えて、サバの活性の高い時間は1本竿で対応していた。

 

もちろん、アジやカイワリがかかってくれば無理をしても2本竿で釣っていただろうが、サバばかりなら1本で充分と考えたからだ。後で分かったのだがサバの中にはゴマサバばかりでなく、マサバも数匹混じっていた。掛かったサバも良型だけは血抜きをして3分以内に氷漬けのクーラーBOXに仕舞っていたがゴマサバばかりと思っていた。ただ夏が旬のゴマサバも全長が40cm近くなれば脂が乗って旨い。だが、大半が32cm前後と中途半端なサイズで困ってしまった。結局、針を外す時に握って魚体が太いモノだけをセレクトして他はリリースした。

 

当日の潮は中潮の初日。午後12時8分に干潮となる予定だったが、同時に風も南寄りの微風に変わりボートの向きが変わりアンカロープが弛んできたのでポイントを移動してアンカーを入れ替えた。ポイントは少し変わり水深29m前後に。これで本命カイワリがきてくれれば、期待したが、終盤近くになってビシ仕掛けのオキアミに26cmのイトヨリが掛かって、「今日は諦めよう」と竿を畳んだ。情熱は常には報われない。どこかで聞いた釣具メーカーのTVCMではないが、コマセがなくなる最後までサビキとビシで粘ったが、カイワリからの魚信はなかった。途中で他の釣りモノに変更しようかと頭を過ったが、浮気をすれば後悔するだけ、と心を鬼にしてアノ強引を信じて待った。だが、結局午後2時30分過ぎに漕ぎ戻ることに。

 

持ち帰ったサバの中に2匹だけマサバがいた。ただ脂の乗りはゴマサバに分があったようだ。塩を多めに振って翌日タルタルソースを掛けて2日間わたって食べ続けた。イトヨリは昆布締めに。マルアジは刺し身で食べた。どれも酒のツマミとしては絶品であったことを付け加えて筆を置こう。

 




金沢八景荒川屋 午前LTアジ釣り

 

8月22日の水曜日、台風19号が小笠原諸島を北上中、一方台風20号が九州地方に上陸しつつあるという日に東京湾でLTアジ釣りを楽しんだ。日本列島も広いものである。足を運んだのは金沢八景の荒川屋。この船宿が嬉しいのは平日に利用できるシニア割引だ。通常6200円のところ1000円引きの5200円に。しかも、駐車場の料金が無料になる。前日の予約も不要だから安心して出掛けた。前日に同宿のHPで釣果情報をチェックしてみると、これが凄い。数ではなく、型がデカいのだ。35cmオーバーが混じってスソで20匹、トップで40匹超とは驚き。LTアジ釣りとは思えない良型が釣れ盛っていた。

 

これを見て来店を決めたLTアジ釣りファンは当日約16人ほど。私が座った右舷だけで8人だから両舷で16人と計算しただけなので違っていたら申し訳ない。人気の高いLTアジ釣りだが、数と型の両方で満足できたらラッキーと思った人は多かったに違いない。だが、自然界はそんなに甘くない。釣り人の思惑通りに釣果を出すのは案外難しいものである。今回もいつも通りの「昨日までは良かったけどねぇ」という船長の声が聞こえそうな結果となったことを先に書いておこう。

 

LTアジ船は定刻の午前7時30分より2分ほど遅れて桟橋を離れた。向った先は横須賀沖。海上は南寄りの風が吹いていたが、釣り場に25分ほどで到着すると心地良い潮風が陸上での猛暑を忘れさせてくれる。風速は5m前後。風に向けて舳先を向けると右舷は日陰になる。胴の間なら操舵室の影になり、直射日光を遮ってくれる。たぶん左舷は当日暑かったのではと予想できた。

 

さて、釣り開始からものの5分程度でクククッというアジ特有のアタリが出て、幸先よく1匹目を釣り上げた。水深は17mという浅い場所だけに型が20cm強でも引き味は強く感じた。タナは底上げ2m。貸しビシは30号で1m巻き上げて1回コマセを振り、もう1m巻き上げて2回目のコマセ振り。ここで10秒前後待っているとグングンと強い引き込みが訪れることが多かった。サイズは期待通りではなかったが船長が一番美味しいサイズという20〜25cm前後がポツポツと釣れてくる。上顎の硬い場所に針掛かりしているので海面バラシもない。付け餌は赤短のみ。

 

しかし、アジの活性が高かったのは釣り開始から1時間弱といった感じ。午前9時を過ぎる頃になるとアタリが渋い、というよりアジがいないのでは、と思うほど何も掛からない。潮回りは中潮の初日。午前8時27分が干潮だから午前中は上げ潮で釣りができることになる。20分程度の潮止まりはあるにしても10時を過ぎてもアタリが皆無になるというのは理解できない。もちろん、船長はポイントを移動してくれるのだが「魚探を見ているとビシが落ちると魚がパッと散るんだよね」と嘆き節が口をついて出る。「これが自然界の怖いところなんですよ」と半ばお手上げ状態だ。

 

右隣の芝崎さん(埼玉県久喜市)は「これじゃ、納得できないですよね。速攻でリベンジしないと」と悔しがる。撮影に協力していただけたのは午前11時の沖揚がり直後。お隣の釣り仲間、小林さん(埼玉県羽生市)と一緒に手持ちアジでニコパチをして頂けました。有り難うございました。釣れている時間帯に撮影ができなかったのはまさに突然アタリがゼロになるという非常事態になったからだ。

 

唯一残念だったのは、もう少し大きくポイント移動をしてくれれば活性の高いアジを探し出せたのではないかという点。平日に10人以上が乗船していれば油代を気にせずに大移動が可能だったのでは。とグチりたくなる。とはいえ、当日は釣りに不慣れな貸し竿組の他に小学生のお子様も数人乗船していた。つまり、潮の早く、水深が深い場所では仕掛けのオマツリが予想されたかもしれない。これも船長判断ということだ。

 

当日の午前船の釣果は船中トップが16匹、スソはなんとゼロ。私は辛うじて9匹を釣ったものの、型に不満が残った。参考までに午後船はトップが52匹とか。アジ君のご機嫌が斜めの日に出掛けてしまったのは運が悪かったといえよう。また運の良い日に巡り合うことを信じて竿を仕舞った。

 



京急大津港小川丸 ショートタチウオ釣り

 

今年の夏は尋常な暑さではない。流石の私も釣りを躊躇してしまうほどの猛暑が続いている。そんな8月4日の土曜日、海が凪ということで前日に予約を入れたのが京急大津港小川丸のショートタチウオである。今年最初の夏タチウオはSNSで釣り仲間となった国分寺市の伊東と同行することができた。というより、伊東さんは昨年10月にタチウオ釣り初体験で3本しか釣れなかったことで相当悔しい思いを募らせたようだ。それが証拠にタチウオ専用ロッドに小型電動リールを新調してきた。ダイワ製のブランド品だ。タチウオ釣りに対する並々ならぬ意気込みと情熱が伝わってくる。

 

当日は8月最初の週末ということもあり、前日の電話では「駐車場が混雑するので最遅でも午前6時までにはきて下さい」と言われて、私は5時15分には到着して受け付けをしたら女将さんから「お連れの方はもう受け受けをして船に乗り込んでると思います」と言われてビックリ。いくら横横道路の最終出口の馬堀海岸から近いとはいえ、国分寺からクルマで来るのになんと伊東さん曰く「3時に起きました」と言う。釣りは情熱、という昔の上州屋のTVCMを思い出すが、ここまで力が入って入ると、何か末恐ろしいモノを感じてしまう。目標本数は10本と伊東さんは言うものの、私はたぶんそれ以上は絶対に釣るはずと確信していた。

 

第十五小川丸は定刻より10分ほど早く舫が解かれて、港をゆっくり出航した。最初のポイントは大津港の真沖。水深45m前後でスタート。今年は水温が高い割に指示ダナが深い。浅いポイントでは30mを切る場所もあるはずだが、当日は走水沖に移動しても50m前後であった。たぶん8月下旬頃には30m以浅に群れが固まる可能性もあるだろう。

 

さて、釣り開始から20分足らずで伊東さんがタチウオを掛けた。取り込みもスムースで慣れた手つきである。とてもタチウオ2回目とは思えない。ただ若干電動リールの操作に戸惑う時もあったようだが、ジョグレバーに不慣れなだけ。彼が言うには「ユーチューブでタチウオの誘い方を徹底的に見まくり、熟知してきましたから」と自信たっぷり。海面へ向けた穂先を鋭く短くシャクリ、リールのハンドルも半回転以下という小刻みな誘い方が当日のタチウオには適合したのか次々と数を重ねる。活性の高い時間はおよそ8時頃から9時30分までであったが、少し食い渋り時間になってもロッドを握る手を休めない。給水する時間以外は常に誘いを入れている印象があった。比較的早いテンポでシャクリ、合間のポーズのタイミングは非常に短い。

 

一方、私はといえば、最初から「良型が3本釣れればそれで良い」という欲のない、緩〜い釣り方。誘い方はほぼ同じだが、シャクリ幅は40cm強で食いの間をタチウオに与えるため僅かにポーズを入れるだけ。安物の万能ロッドは6対4〜5対5の軟調子のためかタチウオが掛かると小型でも手元のパッド近くからグイングインと曲がり、見た目には楽しいが海面に上がってくるタチウオはどれも70cm前後の夏タチサイズばかり。

 

それでも活性の高い時間帯に運良く念願のメーターオーバーを1本釣ることができた。ご検寸で105cmあった。この1本で満足してしまったためかその後の釣りに気合いがあまり入らず、数が落ちた。右隣の伊東さんはバリバリと掛けては巻き、取り込み餌を付け替えて投入を繰り返す。

 

左隣の露木さん(平塚市)は途中穂先を破損するトラブルがあったにも関わらずガンガン釣りまくる。餌付けを見ると、私の縫い指しとは正反対のチョン掛けだ。話を聞くと「チョン掛けの方が勝負が早いですよ。アタリ即掛けアワセで釣れますから。ただ掛けられなければ餌がなくなっていることが多いのですぐに仕掛けの回収が欠かせません」と言う。実際、私もチョン掛けで釣ってみると、アタリがあってから直ぐにアワセても掛かりが良く、午前10時過ぎ頃から食い渋りになった時には有効に思えた。いつもサバの短冊は縫い指しが基本と思い込んでいたが、低活性の時間帯にはチョン掛けも試した方が良いということを露木さんから教わった。感謝です。

 

右舷大ドモに座っていた横地さん(横浜市)は高活性の時間帯に指5本かそれ以上の大物ばかりを数本立て続けに釣っていた。仕掛けを見てみると天秤の仕掛け側に小型水中ライトを装着していた。50m以浅の水深から考えると不要だろうと思ったが、もしかすると緩い点滅のライトに良型が反応しやすいのかもしれない。「まぁ、何が効果的なのかは分かりませんけどおまじないのようなモノでしょう」と苦笑い。それでも釣果は27本という数字を叩き出していた。前述の露木さんも全釣果が29本だから凄い数である。その数字を上回るのがタチウオ釣り2回目の伊東さんだ。33本で堂々の竿頭とはまたまた驚き。2回目にしてもうベテラン、タチウオマスーの称号をもらったようなものである。

 

一方、時々竿を置いて食事をしたりビールを飲んでいる温い釣り方の私は午後1時の沖上がりまでに15本を釣って大満足。1本だけ混じったメーターオーバーが満足感の大半を占める。強烈な突っ込みと海面直下での強引は夏タチウオの醍醐味だ。これからもっと浅くなれば15号の鋳込み天秤を使って海面直下まで追い掛けてくるタチウオ。当日は70cm級の夏タチ標準サイズも釣れたが、全体的に80cmオーバーが数多く釣れたので、食の面でも楽しめた。

 

刺し身はもちろん、簡単に調理できる塩焼きに加え、私のおすすめ料理はアルミホイルにバターを乗せるホイル包み焼きである。フライパン専用のアルミホイルの上にタマネギを敷いてからタチウオの切り身を乗せて、その上にシイタケカシメジを乗せる。そのシメジの隙間にバターの欠片を2個ぐらいのっけてからアルミホイルを包む。それをフライパンに乗せて焼けばいい。中火で7分程度。火を消してからもフタをしたまま5分以上蒸し焼きにするとほっこりとバターの香りが漂い、お酒が進むこと間違い無し。お好みで白ワインでもいいでしょう。言い忘れました。塩を振ってから一晩寝かせて、調理の直前に再度塩コショーを振れば少し濃いめの味付けになり、タチウオの味覚を再発見できるでしょう。

 





カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM