佐島港つね丸 ボートシロギス五目釣り

ここ数年の間に相模湾でのシロギスの魚影が極端に減少したという情報が広がり、昨年も葉山一色海岸でボート釣りでシロギスを釣ろうと思い、某ボート店に予約の電話を入れると「シロギスは数釣りができませんよ、それでも宜しければ」ということで出掛けたのが6月の初旬だったと記憶している。

 

結果は決して悪くなく、大小混じりで22匹も釣れた。手漕ぎボートの釣りとしては良くはないが、悪くもない。アタリがポツポツとありバラしもあったが楽しめたことは記憶に残っている。北風微風の凪の日に流し釣りができる日和なら数は釣れるという自信ができた。

 

さて、2020年5月下旬。コロナウィルスの影響を考えて決めたのが佐島のつね丸。ここは駐車場が無料で、ひとり1台でも問題はない。しかも当日は28日の木曜日。平日だから乗合船との混雑も少ないだろうと考えた。

 

当日は外出自粛が解けて初の釣りとなった大学釣部OBの後輩、齊藤さんと渡辺さんを誘っての3人釣行である。私以外は数ヶ月ぶりの釣りとのこと。なんとか大物を釣らせたいと思い、メインはシロギス狙いながら「活きエサの徳丸」でギンペイ=養殖ウグイを一人4匹を購入。3人で12匹。酸素供給器のブクを持参して活かしておければヒラメヤマゴチが掛かる可能性が大きい。

 

出船は午前7時30分だが、少し前に漕ぎ出した。天候は薄曇りの曇天ながら風は北寄りの微風。絶好のボート釣り日和となった。私が先導してイワシの円形イケス回りでオールを仕舞ってタックルと仕掛けの準備をする。風が北東なら少しずつ沖へ流れ、仕掛けを投入する頃には良いポイントに入るだろうと考えたからだ。

 

イケス回りには固定するための太いロープが入って入るためアンカーを投入する際には干渉しないように注意が必要だ。まずはイケス回りで釣り開始。7時35分前後だった。私は一発大物を欲張って、最初から養殖ウグイを針に掛けてマゴチ仕掛けを投入。その後、シロギス仕掛けのコンパクトロッドに仕掛けをセット。軽く15m前後投げてアタリを待つスタイルに。

 

マゴチ狙いの竿が気になってどうにも落ち着かない。痺れを切らせてとうとうアンカーを引き上げて流し釣りを敢行。ポイントを広く探れる代わりにイケス周辺のロープに仕掛けが絡まないように投入距離を計る。水深は最初7m前後だったが、徐々に深くなりイケスが遠ざかると13m前後まで深くなり、緑色の沖灯台近くまで流された。この周囲は半径100mが釣り禁止エリア。すぐに漕ぎ戻り再度流し釣りを繰り返す。

 

するとシロギス仕掛けに当たりが出初めて、ググンと穂先の軟らかいパックロッドが小気味良くお辞儀を繰り返す。良型ではなかったが、本命シロギスをキャッチして胸を撫で下ろす。付け餌はアオイソメ。ジャリメよりも安価でヌメリも少ない。餌付けがしやすく手返しの良さという点で個人的に気に入っている。ハリスは1号、長さは80cmまでの仕掛けがオススメ。当日は朝から着岸まで下げ潮が効いているはず。しかも、流し釣りなら誘いを入れなくても勝手に仕掛けが潮に流されて適度に浮いてくれる。これが誘いになって食い気のあるシロギスが食い付くという安直な寸法だ。

 

ただ、潮流と風がやや強い日には難しい。ボートが流される速度が早いと魚の喰う暇が減る。できれば自作のパシュートアンカーを持参したいところ。当日の潮と風は早くも強くもなかったので必要を感じなかったが、今後の課題ともいえる。

 

その後、渡辺さんはカレイ仕掛けの針を1本に減らして見事ヒラメを養殖ウグイで釣り上げた。全長こそ34cmだったというが、ハリス2号1m程度のカレイ仕掛けで釣り上げるとはお見事。相方の齊藤さんは高級ゲストのマハタを釣り上げていた。これも養殖ウグイに食い付いたという。彼は本命シロギスも10匹、メゴチ8匹に良型キュウセンベラを3匹も釣っていた。

 

私はノーアンカーでの流し釣りの時間が長かったためかメゴチは2匹だけ。他はカミツキハゼと言われるイトヒキハゼを6匹程度イケス回りで釣っている。このハゼは生命力があり、活きエサの泳がせ釣りには最適。過去にこのカミツキハゼでマゴチを釣っているのだ。メゴチが釣れなくても期待できる、と思ったが時間はすでに午後1時10分。南風が吹いてきてアンカーを投入したため探れる範囲は激減。結果的にマゴチらしきアタリは1回のみ。食い込みアタリを待ちすぎて餌だけとられてジ・エンド。トホホ。

 

午後2時に着岸しなければならないためギリギリまで粘ったが端物狙いは次回の楽しみに終わった。それでも昨年より早めにボートのシロギス釣りを実行したが、悪くはしなかった。午前10時過ぎから11時前後まではシロギスからのアタリも頻繁でとても楽しめた。

 

参考までに今回の釣行費用はボート代が2人乗り1艇3900円が2艇で7800円。3人で割ると一人2600円。これに養殖ウグイが一人4匹で600円。各自持参のイソメ類を加えると一人4000円以下という計算になる。ボート釣りはリーズナブルでエコノミーである。氷代がプラスされるが、自宅から持参すれば無料。佐島近くの鮮魚店が開いていればバラ氷を100円程度で売ってくれる。

 

次回はマゴチとヒラメを真剣に釣ろうと本気で考えている。夏場になればハゼを活きエサにしても釣果は充分期待できる。6月下旬の釣行が楽しみである。

 




片瀬漁港島吉丸 ビシアジ釣り

 

20数年ぶり実兄から「久しぶりにアジ釣りに行こう」と誘われたのは実釣の約1週間前。定年退職後も兄は仕事を継続していたが、このコロナ騒動でテレワークが増えたため、自宅での仕事が増えたのが沖釣り復帰の理由らしい。まぁ、詳しい動機までは分からないが、私としてはとても嬉しいことである。

 

数日前から予約を入れたのは地元片瀬漁港の島吉丸。釣割の割引で一人8000円だという。私がいつも利用する前日割とは違って割引率は低いものの全額兄が出すというので甘えてしまった。

 

5月24日は数日前から晴れ模様で凪が期待されたが、釣果は未知数だった。これがあとで納得の出来ない腹立たしい結果となるのだが、その時には知る由もない。

 

完全予約制のためか出船は午前7時だったが、約30分前の6時30分に港を出航。受け付けの時に釣り座を決めたときは右舷の胴の間だったのだが、実際に乗り込んでみるとなんと釣り座には他人が陣取っているではないか。船長に聞くと「左右均等に座ってもらいたいので、左舷でもいいでしょう」という軽い返答だ。確かに当日は天候も北寄り微風でベタ凪に近い。左舷のミヨトとその2番目でも揺れはないと考えたので文句は言わなかった。

 

結局、兄が左舷ミヨシ、私がその隣に座った。両舷で計8人の釣り人を乗せて一路江ノ島沖へ走り出した。ゆっくりとした航程で約20分走るとスローダウン。魚探反応をチェックしつつ、10分程度探索した感じで、時計の針で午前7時に釣り開始となった。一斉に130号のビシが海底に投入された。

 

仕掛けはごく普通のハリス2号2本針。針もムツ針9〜10号程度。手前まつりが予想される3本針は避けた。それは相模湾のビシアジ釣りの場合、水深が深いからだ。東京湾なら大抵60m前後だが、相模湾は90〜100mが普通だ。

 

相模湾でのアジ釣りはたぶん20年ぶり。理由は簡単だ。前述した通り指示ダナが深く、手返しに時間が掛かるという点。そのためアジが海面でバレてしまうケースが多いこと。また、東京湾のように半日船がなく、料金が高くなるという点。最大の理由は食味の点だ。アジの場合、食べて最も旨いのが25〜28cmまで。黄色い尾びれの居着きアジが多く、数釣りが楽しめる。それに反して相模湾ではどうしても水深が深い場所を狙うためたとえ電動リールを使っても手返しの点で不利だ。さらに言えば、居着きのアジではなく回遊性の高いクロアジが多い。つまり、旨味の点で一段階落ちると考えているのは私だけではないだろう。

 

さて、されでも数釣りが楽しめるのなら不満はない。最初のポイントでは不発。船中だれも釣れないままアンカーを入れたままのカカリ釣りを続けているのだ。釣れていれば1時間でも2時間でも移動する必要はない。船長は無線か携帯かで他船との情報交換をしているようだが、それも怪しい。プラベートな無駄話が多い様な気もした。

 

痺れを切らして移動を告げたのは2時間以上経ってからだ。のんびりしたものである。8人でコマセを撒いていれば1時間過ぎてもアジの食い気がなければ移動をするのが当然。中乗りさんも乗っていたのだがサービス精神を発揮して早々にポイントを移動してもらいたいもの。

 

途中ではサバがガンガン喰ってきて仕掛けが海底まで落ちないことも。船長の指示ダナは底から3〜4mでやってみて、というだけ。私は最初4mでサバが釣れたのでタナを3mに下げた。それでもサバが釣れてきたので2mのタナでアタリを待ったが、釣れたのはサバ。これを見ていたら普通10分程度我慢したら移動を告げるもの。水深100mにアンカーを入れていたら面倒なのは分かるが、日曜日に8人の釣り客を乗せていて、それはないだろう。

 

最後の沖揚がりが12時10だったことも不思議に感じた。船中ゼロの人がいるのに早上がりなのか。最後まで正確な理由は分からなかったが、これもコロナウィルスの影響かも。確かに、定刻なら7時出船のところ30分早く港を離れている。だが、たとえそうだったとしても釣れていない場合は少しは時間の延長があるだろうに。一般的に沖上がりの10分前頃には「あと10分で上がりますから」というアナウンスがあるのが普通。それも何もなく、突然仲乗りさんがコマセオケを片付け始めたではないか。

 

「30分早く出たから終わりも早いよ」という。6時30分の出船で12時10分の沖上がりはどう考えても可笑しい。理解できない。時間の問題だけでなく船長の釣らせようと言う真摯な態度が感じられなかった。これまで江ノ島沖の釣りで、5時間10分の釣りというのは一度も体験したことがない。

 

もし、これがコロナ禍の影響というなら仕方ない。でも、帰りに立ち寄った待合所で女将さんからきいた「ウチはもう午後1時までの釣りはしないから」と言い放った。これが片瀬漁港の釣船組合の協定なのかどうか他の船に乗って現状を報告するつもりだ。原稿執筆時点では緊急事態宣言は解除されている。

 

今回の釣行費用は兄が全額だしたので詳細は不明だが、釣割予約で1人8000円とのこと。氷とP代は無料。

 




茅ケ崎港ちがさき丸 マダイ五目釣り

 

マダイの乗っ込みをゲストのクロダイと共に期待できると聞けばコマセマダイ好きなら触手が延びますよね。個体数の少ないマダイは釣れなくてもクロダイの1匹ぐらいは釣れるのだろうと甘く考えるのが釣り人の性である。

 

どこの船宿にするかを検討していたら東京湾ではなく相模湾、茅ケ崎港のちがさき丸が見つかり、速攻で予約を入れたのは5月22日のマダイ五目釣り。同行してくれたのは相模原在住の立神さん。あくまで本命はマダイだが、高級ゲストに良型のクロダイが多く混じるというから期待は膨らむもの。

 

午前6時30分に港を離れて最初のポイントがなんと8分程度の超近場というのには驚いた。まだ烏帽子岩が至近距離にあり、指示ダナは20m。船長は「下まで下ろさないで、海面からのタナ取りでやります」とのこと。産卵時期で神経質になっているマダイをビシで驚かさないという心遣いである。

 

仕掛けは基本形がハリス3号の6m。クッションゴムは長くても1m以内。指示ダナの2mまで下ろしてハリスが潮に馴染むまで20秒程度待ってから1mずつコマセを撒いてタナに合せる。釣り方はいたって感嘆だ。ビシはFL80号を使用。L80号でもOKだが、コマセ量を適宜減らして詰め込むこと。ドカ撒きは良くないのだ。因にコマセはアミエビ。これにオキアミを混ぜるシステムだ。

 

当日の天候は北東風で曇りがちながら後半にはスッキリした爽やかな青空を拝むことができた。初夏らしい気持ちの良い潮風を体感できたのは何より嬉しい。

 

釣り開始から1時間が経ってもアタリはない。付け餌は齧られたり、なくなっていることもあるのだが、それは大半がエサ盗りの仕業。ハリスが切られていたら間違いなくフグだろう。実際にシロサバフグの類が1匹釣れた。

 

その後、少し深い指示ダナが30mまで探索したが、釣れるのは右舷側のトモとミヨシばかり。潮の流れが右舷有利に働いているようだ。我々の座っている左舷トモと2番目はアタリが遠く、釣れるて来るのは中途飯場なサイズのサバばかり。真サバだからまだ脂がない。全長最大で38cm。平均すると35cmどまりだ。立神さんはサバ好きなので4匹だけ血抜きをしていた。写真はそのサバの姿である。写真が1枚しか撮影できなかった理由は聞かないで欲しい。

 

午後になり、とうとう二宮海岸付近までポイントを移動。指示ダナはなんと13mという浅場だ。岸から300m程度だからたぶん水深は20m程度だろう。船長は転々とポイントを移動しながら喰い渋りの打開策を練ってくれたようだが、右舷側にはその恩恵は回ってこなかった。

 

昼過ぎ頃の途中から潮が速くなってきた、というフナウンスがあったため速攻でハリスを6mから8mに交換することに。立神さんの鋭い読みで少しでも仕掛けに工夫を凝らして食い気を誘う方法を模索した。ハリスの途中にスイベルを介してハリス号数に変化をつける。これでタイが振り向いてくれればという淡い期待は最後まで実ることはなかった。だが、そうした自分なりの対応策を色々と実践してみることは絶対に今後に繫がるに違いない。

 

船中釣果はマダイもクロダイも0〜2匹。すべて右舷側の釣り人である。残念だが、釣り座によって有利不利が出るのがコマセ釣りの宿命だ。特にハリス長があるタイ類はその傾向が顕著だ。厳しい釣りは釣り人に試練を投げかけてくる。それを受け止めて次回に繋げて行く精神が大切でもある。

 

最後に今回の釣行費用はネット割引の500円引きで9500円。私はこれに1kgのオキアミブロックを550円で購入。駐車場代は無料。場所が変わっているので受け付け時に止める場所を確認すること。1万0050円と高価な釣りとなってしまった。

 


油壺横堀海岸ボート メバル五目釣り

 

2020年のGWはどこも営業自粛で開店している店鋪自体が少ない。4月29日の祝日に久しぶりに油壺釣船組合=貸しボート油壺に電話を入れてみるとなんと店主が出てくれた。話を聞くと5月1日から6日まで臨時休業にするという。

 

だが、「明日30日なら営業してますよ」というので早速予約をしてから天気予報を確認すると、運良く北風微風の凪。昼過ぎから少し南風が吹くが、小網代湾の中なら問題はないはず。北は初声の丘陵地帯で風を遮られ、南側はシーボニアマリーナと4棟の高層マンションで風をブロックしてくれる。これなら活き藻エビを使ったメバル釣りが楽しめるだろうと考えて早速地元の上州屋で1匹22円の藻エビを30匹購入した。酸素供給のブクをセットして持ち帰り、車内で放置。乾電池2個(単一)のスイッチを入れたまま翌朝の現地まで無事に持ち込めた。

 

貸しボート油壺の漕ぎ出し時間は朝7時30分からと決められている。のんびりと自宅を出て、30分前には現地に到着したのだが、驚いたことに県営駐車場(1日500円)はすべて閉鎖していた。開いていたのは民間の駐車場だけ。料金は1日1000円だが、そこしか開いていないので仕方なく止めることに。

 

早々に支度を済ませて坂道を約9年ぶりに下ったのだが、あまりに急な坂道で驚いた。まだ9年前は50代前半だったから苦痛に感じなかったのだろう。キャリーカートにクーラーBOXとタックルバッグを載せて縛り付けて急坂を降りて行った。昔はここまで急に感じなかったのだが、歳を取ると帰りの急勾配が不安になるもの。

 

定刻の午前7時には漕ぎ出すことができた。当日は先客も数組あり、店主も忙しそう。微風ベタ凪の中を湾奥へと漕ぐこと約15分。目印となる赤い屋根の小屋を探しつつ、到着する。すると、緑の木々からウグイスのさえずりが聞こえるではないか。長閑で風光明媚なロケーションにテンションも上がる。水深約7m前後の岩礁帯と海藻根の中にメバルの棲み家があると某釣り専門誌の情報を信じてアンカーを入れた。

 

ハリス1.25号の3本針のエビメバル用の市販仕掛けに活き藻エビを刺して投入するが、アタリは遠い。底から50cmほど上げてアタリを待てど魚からの反応は1時間経っても何もない。痺れを切らしてシロギス&カレイ用の仕掛けを20mほどチョイ投げしてアタリを待つ。

 

すると強い引き込みで食い付いてきたのはキュウセンベラのオス。緑色が鮮やかな流線型の定番ゲストだが、ベラの中では一番美味しいと言われている。オレンジ色のあおいそめをたっぷりと針に刺してチョイ投げを続けていると、今度は置竿にしていた2.1mの振出式パックロッドの竿尻が突然浮き上がり、強烈な突っ込みが訪れた。グイグイと穂先を曲げて海面浮いたのは茶色のササノハベラ。尾びれはちぎれ放題の太い魚体にビックリ。まるでカサゴのようなベラに見えたからだ。

 

その後は20cm弱のチャリコがシロギス仕掛けに掛かってきた。元気よく突っ込む引き味はさすがはマダイの幼魚といった気持ちの良い釣趣が体感できた。だが、相変わらずメバルからのアタリはない。釣れたのはショウサイフグらしきフグ1匹だけ。

 

まだ藻エビは数匹残っていたが、風もなく船の航行もほとんどなかったので対岸のシーボニアマリーナの岸壁まで漕いでノーアンカーの流し釣りを敢行。それでも2本のシロギス仕掛けに何も掛かってこないのだ。水温計で海水温を計ると17度あった。この水温ならシロギスが釣れても可笑しくないはず。今年はまだ浅い小網代湾内にシロギスが回遊してきていないということだろうか。

結局、午後2時40分まで粘ったが、結局昼過ぎから釣れた魚は皆無。少し南風が吹いていたが、午後3時3分前には着岸できた。凪の海で一人魚と戯れる時間を過ご過ごすことができたのは幸運だったが、もう少しアタリが欲しいと感じた。

 

ゲストばかりだったが、一番旨く感じたのは2日間チルド室で寝かせたササノハベラの煮付けだった。キュウセンは捌いてからすぐに食べたのが大失敗。一晩キッチンペーパーに包んで水気を抜き取る手間を惜しんだのが原因。水分の多いベラのためできれば2日間ほど寝かせたらきっと旨かったに違いない。

 

最後に今回の釣行費用はボート代が3500円(5月1日以降は4000円)、駐車場代が1000円、これにエサ代が合計1660円(アオイソメ2パックで1000円、藻エビが30匹で660円)。合計6160円だった。

 




腰越港池田丸 LTヒラメ五目釣り

 

今さら言うまでもないことだが、釣りは自然相手のレジャーである。海の中の魚を相手にする不確実性の高い遊びと言ってもいいだろう。ならば少しでも安く乗船したいのがホンネ。今回釣割の中に表記された人数割というシステムを利用して3人集まれば格安に乗船できることがわかった。

 

とはいえ、それは腰越港の池田丸に限定されるのかもしれない。4月25日の土曜日に活きシコイワシを泳がせて釣るLTヒラメ五目釣りに釣り仲間の3人で予約を入れて出掛けた。割引無しの通常の場合、9500円〜10000円の乗船料金がなんと7000円になるのだ。2500円値引きなら後1000円をプラスすれば手漕ぎボート釣りが楽しめる。もちろん、ボート店によっても微妙に利用料金は変わるが、そうした節約する心がけ一つで別の釣りが楽しめるなら少しでも安く乗りたいものである。

 

前振りが長大になってしまい失礼しました。実釣に話を戻そう。午前5時30分が受け付けの締め切り時間とあって5時前から港前の店鋪にクルマが続々と並び始めた。理由は港内が現在コロナウィルス感染拡大防止のため閉鎖されている。受け付けを済ませて早々に当日の駐車場に案内された。そこは小動(こゆるぎ)神社の向って右斜め奥にある崖を崩して平地にした未舗装の更地だ。坂道にはなっているがクルマの腹が擦ることはない。余裕のあるスペースでホッとした。しかも、料金は無料だった。

 

基本的に予約乗合となっているため、定刻の6時より早く5時40分には港を離れてポイントを向ったのだが、なんと7分程度で「ここから始めて見ましょう」とアナウンスされたのが水深7m程度の超浅い場所。オモリは25号といわれて浅いことは理解できたが、ここまで浅いとホントにヒラメがいるのだろうかと疑いたくなる。初めて乗られる方はタックル準備や仕掛けの支度は怠りなくといったところ。

 

当日の天候は朝のうちは弱い北風でほぼベタ凪。昼前頃から南風が徐々に強まったが、水深が深くても22m、平均すると16〜17m前後と浅い。ただ根が点在する砂地帯を流すことが多かった。オモリが着底したら約1mは底を切ってアタリを待つというのが一般的である。

 

ただし、当日は海面に浮くクラド類の浮遊が多く、透明度が低い。つまり濁り潮ということ。となると、活きたシコイワシを見つけられるようにタナを少しと下げるというのもアリだろう。ヒラメは常に上方を見ながら小魚の遊泳を待ち構えている。濁り潮の際にはあまり高いタナで待つとアタリが少なく。食い気のある日以外は厳しい釣果になることもある。

 

といっても、ヒラメ以外の魚には濁り潮を好む魚もいるだろう。カサゴやホウボウは澄み潮よりやや濁り気味の方が喰いが良いことが多い。本命はあくまでヒラメだから私は最初は1mでアタリを待ったが、途中からタナを底上げ50cmへと下げた。

 

理由は簡単だ。左隣の相川君(釣部後輩で大田区在住)がヒラメを釣った時にこう語っていたからである。「底トントンでアタリを待ってから食い込みが悪いので仕掛けを送り込んで待ちました」という。最後はオモリが根掛かりした後に無事に魚が浮上。それが本命ヒラメだった。嬉しい1匹である。全長は40cm弱だが、船中たぶん1匹目だったのでは。写真撮影に協力してもらい彼にも安堵感が漂った感じだった。仕掛けは2本針仕様でその上針に掛かっていたという。仕掛けの枝間は聞き忘れたが、底上げ1mでも決してタナとして悪くないと確信した。

 

ヒラメを釣る前にはゲストのカサゴを2匹釣り上げているので相川君は底を意識したタナ取りをしていたのだろう。捨て糸の長さによってはそれでもヒラメは喰ってくるはず。両刀使いでうまく釣り上げていた彼の釣りセンスには脱帽だ。しかも、終始手持ちで誘いとタナ取りを繰り返していたのだからリッパである。

 

私はというと立神さんと同じでアタリが出ても上手く掛けられなかったというが数回ある程度。イワシが暴れてグングンとヒラメらしきが追い回して食い込む様子までは訪れなかったが、掛けるタイミングを逸して結局根掛かりの後は反対舷の釣り人の仕掛けとオマツリ状態に。掛かっていたのか否かは今となっては知る術もない。悔しいが、それがヒラメ釣りというもの。立神さんもアタリを捉えても喰いが渋いためか食い込みが足らずに逃げられていた感じだ。

 

立神さんの右隣に座った大ドモの釣り人は先週もこの船に乗ってヒラメ2匹の他にマゴチやホウボウも釣り上げたという。その人に聞くと「今日は激渋の日ですね。喰いが悪いしアタリも少ない。難しい日ですよ」といいながらも2匹のヒラメを釣っていた。その人のタナは1.5mだったという。

 

釣りには時合というのがあり、喰いが渋いでもタイミングが合えばうまく釣れるもの。それが自然相手の難しくも面白いレジャーなのだ。そのために大切なのはタナ取りと誘い、さらにもうひとつは新鮮な活きイワシのマメな交換が欠かせない。エサの交換を渋ってはいけない。まだ動きがあるからといって潮回り後にポイントが変わってもそのまま投入していては釣れる魚も釣れない。無精者には向かない釣りなのかもしれない。イワシの付け方も大切。足顎の中央の硬い箇所から刺して、目と目の間に抜く感じで付けること。イワシを握っている時間をなるべく少なくすることも弱らせないという点では重要である。

 

船中釣果は0〜2匹。私と立神さんはゲストに見離されて完全なるボウズになってしまった。ゲストも釣れないのは辛い。お土産が何もないという釣りは年に1〜2回程度だから運もなかったのかもしれない。これが自然相手のムズ面白いところだ、と強がって筆を置こう。

 

参考までに当日の釣行費用は乗船代7000円。氷代100円、駐車場代は無料であった。早く港内駐車場が使えるようになって欲しいものだ。

 





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