久比里山天丸 カワハギ釣り

 

カワハギ釣りのファンならたぶん御存知だろうと思うが、産卵時期は5月中旬から7月下旬までとされている。もちろん個体差はあると思うが、剣崎沖は7月末まで禁漁期間となっている。1年中カワハギ釣りの乗合船を出している久比里の船宿もこの時期だけは剣崎沖には行かれない。にも拘らずカワハギ釣りに行くのはこの時期ならではの豊潤な甘みの身肉の旨さにある。しかも、ワッペンは混じらずに大半が22cmオーバーの良型が多いから釣趣も楽しめる。

 

そんな話を釣り部後輩の栗原君にしたら「この時期のカワハギは釣ったことがないのでぜひ釣ってみたい」ということで7月3日の火曜日に久比里の山天丸を訪れた。平日なので前日に電話予約を入れると「出ますけどお一人ですか」と聞かれて「釣り仲間と2名で行きます」ということでOKを頂いた。当日は北九州に台風7号が接近しているというのに関東エリアでは南南西の風が7mほど吹く予報だったが、問題なく定刻の午前7時30分には平作川の桟橋を離れた。ところが、釣り客はなんと我々2名だけ。まさに大名釣りである。

 

船長は風裏となる久里浜沖からスタート。ポイントまではゆっくりとしたクルージングで約20分程度。水深16mから釣り開始となった。潮流は適度に流れていたが、決して速くはない。アサリの剥き身を3本針に付けて投入。しかし、アタリはなかなか訪れない。


私の仕掛けは球形オモリ25号にハリス3号のハゲ針4.5号の3本針。転々と群れが散っている時期だけにカワハギに仕掛けの存在をアピールする意味でタコベイトを被せた2号中オモリとその下にイチロコイタを装着し、その下に3本針仕掛けを取り付けた。

 

一方、栗原君は船宿支給の2本針を使っていた。エサも船宿の剥き身アサリを装餌していた。この時期なら2本針でも3本針でも大差はない。中錘は彼も装着していた。誘い方は少し違うかもしれないが、私の誘い方はいつも通り。オモリが着底したらすぐに2mほど仕掛けを巻き上げてエサ捕りのベラやトラギスを避ける。2m上から少しずつ仕掛けを揺すりながら少しずつ下げながらカワハギに餌をアピールして最後には底に着けて、ゼロテンションを2秒程度キープする。アタリがなければさらに仕掛けを弛ませて餌を食わせる間を与える。その直後に聞き合わせてリールを巻くと、ガガガっと掛かることが多い。

 

ところが、その釣り方で掛かるのは餌盗りのベラ類かトラギスが多い。水温が22度近い7月にはゲストは付き物。私が最初に掛けたのは20cm前後のカサゴ。ゲストとしては高級な部類である。ベラの種類も多彩で、キュウセンを筆頭にササノハ、本ベラなど数種類。さらにはクサフグなどのフグ類も針に掛かる。約1時間後に本命カワハギを掛けたのは私の方。しかも、後検寸で全長25.5cm。この時期らしい良型だ。その後も20cm級を1匹釣り上げて順調な滑り出しと思っていたら、その後は2時間以上もゲストの猛攻撃。
たまに、高級ゲストのカサゴが釣れると、ホッとする。お土産になるからだ。

 

船長は久里浜沖を諦めて下浦沖の少し深い場所に移動。水深は27〜30m前後。時々オモリが引っ掛かる根廻りらしく、底狙いでは根掛かりのリスクはあった。それでもオモリ着底後には数回のタタキを入れてから弛ませる釣り方を続けていると、昼前頃に俄然好調に栗原君が立て続けにカワハギを掛けるのには驚いた。10時30分頃からパタパタと3匹ほど一気に連釣すると、昼前には一気に5匹越えに。こちらもさすがに焦るもののどうにもアタリが出ない。というより、ゲストに翻弄されトラギスとベラ祭りが続く。

 

後で分かったことだが、産卵時期のカワハギは神経質になっているメスを釣るには静かで大人しい誘い方が大切だという。忙しいタタキや敏速な誘いは逆効果らしい。オスはそうでもないが、一般的に良型のカワハギは忙しい誘いには付いて来れないとか。群れが転々と散っている時期だけに数匹単位で遊泳するカワハギに餌を見つけさせたらゆっくりとして誘いで静かに誘うのがセオリーとのこと。いつもの一瞬にして3本のアサリが消え失せてしまう場合は、数匹のカワハギが寄っていると判断していいいだろう。

 

そんな活性が高まった午後1時40分頃に栗原君が当日最大となる全長29cmのメガハギを釣り上げたのだ。これには私もビックリ。手に持って撮影させてもらった時にサイズがデカイ!のだ。背びれを見ると長いヒレガ延びていて、すぐにオスと分かった。栗原君の嬉しそうな笑顔とともに撮影をすると、沖揚がりまで40分程度。私が追釣できたのはカサゴだけ。本命が2匹だけの私とは対照的に後半から終盤に釣り続けた栗原君はなんと7匹。帰港の船の中で、なんと2匹ものカワハギを頂戴してしまった。先輩としては情けない結果だが、これも釣りの世界では良くあること。スタートダッシュは良くても尻すぼみでは気分爽快とはいかない。最後に29cmのメガハギを釣り上げた栗原君はやはりカワハギ釣りが上手いということだろう。夏ハギは静かに誘いましょう!

 




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