腰越港池田丸 LTヒラメ五目釣り

 

今さら言うまでもないことだが、釣りは自然相手のレジャーである。海の中の魚を相手にする不確実性の高い遊びと言ってもいいだろう。ならば少しでも安く乗船したいのがホンネ。今回釣割の中に表記された人数割というシステムを利用して3人集まれば格安に乗船できることがわかった。

 

とはいえ、それは腰越港の池田丸に限定されるのかもしれない。4月25日の土曜日に活きシコイワシを泳がせて釣るLTヒラメ五目釣りに釣り仲間の3人で予約を入れて出掛けた。割引無しの通常の場合、9500円〜10000円の乗船料金がなんと7000円になるのだ。2500円値引きなら後1000円をプラスすれば手漕ぎボート釣りが楽しめる。もちろん、ボート店によっても微妙に利用料金は変わるが、そうした節約する心がけ一つで別の釣りが楽しめるなら少しでも安く乗りたいものである。

 

前振りが長大になってしまい失礼しました。実釣に話を戻そう。午前5時30分が受け付けの締め切り時間とあって5時前から港前の店鋪にクルマが続々と並び始めた。理由は港内が現在コロナウィルス感染拡大防止のため閉鎖されている。受け付けを済ませて早々に当日の駐車場に案内された。そこは小動(こゆるぎ)神社の向って右斜め奥にある崖を崩して平地にした未舗装の更地だ。坂道にはなっているがクルマの腹が擦ることはない。余裕のあるスペースでホッとした。しかも、料金は無料だった。

 

基本的に予約乗合となっているため、定刻の6時より早く5時40分には港を離れてポイントを向ったのだが、なんと7分程度で「ここから始めて見ましょう」とアナウンスされたのが水深7m程度の超浅い場所。オモリは25号といわれて浅いことは理解できたが、ここまで浅いとホントにヒラメがいるのだろうかと疑いたくなる。初めて乗られる方はタックル準備や仕掛けの支度は怠りなくといったところ。

 

当日の天候は朝のうちは弱い北風でほぼベタ凪。昼前頃から南風が徐々に強まったが、水深が深くても22m、平均すると16〜17m前後と浅い。ただ根が点在する砂地帯を流すことが多かった。オモリが着底したら約1mは底を切ってアタリを待つというのが一般的である。

 

ただし、当日は海面に浮くクラド類の浮遊が多く、透明度が低い。つまり濁り潮ということ。となると、活きたシコイワシを見つけられるようにタナを少しと下げるというのもアリだろう。ヒラメは常に上方を見ながら小魚の遊泳を待ち構えている。濁り潮の際にはあまり高いタナで待つとアタリが少なく。食い気のある日以外は厳しい釣果になることもある。

 

といっても、ヒラメ以外の魚には濁り潮を好む魚もいるだろう。カサゴやホウボウは澄み潮よりやや濁り気味の方が喰いが良いことが多い。本命はあくまでヒラメだから私は最初は1mでアタリを待ったが、途中からタナを底上げ50cmへと下げた。

 

理由は簡単だ。左隣の相川君(釣部後輩で大田区在住)がヒラメを釣った時にこう語っていたからである。「底トントンでアタリを待ってから食い込みが悪いので仕掛けを送り込んで待ちました」という。最後はオモリが根掛かりした後に無事に魚が浮上。それが本命ヒラメだった。嬉しい1匹である。全長は40cm弱だが、船中たぶん1匹目だったのでは。写真撮影に協力してもらい彼にも安堵感が漂った感じだった。仕掛けは2本針仕様でその上針に掛かっていたという。仕掛けの枝間は聞き忘れたが、底上げ1mでも決してタナとして悪くないと確信した。

 

ヒラメを釣る前にはゲストのカサゴを2匹釣り上げているので相川君は底を意識したタナ取りをしていたのだろう。捨て糸の長さによってはそれでもヒラメは喰ってくるはず。両刀使いでうまく釣り上げていた彼の釣りセンスには脱帽だ。しかも、終始手持ちで誘いとタナ取りを繰り返していたのだからリッパである。

 

私はというと立神さんと同じでアタリが出ても上手く掛けられなかったというが数回ある程度。イワシが暴れてグングンとヒラメらしきが追い回して食い込む様子までは訪れなかったが、掛けるタイミングを逸して結局根掛かりの後は反対舷の釣り人の仕掛けとオマツリ状態に。掛かっていたのか否かは今となっては知る術もない。悔しいが、それがヒラメ釣りというもの。立神さんもアタリを捉えても喰いが渋いためか食い込みが足らずに逃げられていた感じだ。

 

立神さんの右隣に座った大ドモの釣り人は先週もこの船に乗ってヒラメ2匹の他にマゴチやホウボウも釣り上げたという。その人に聞くと「今日は激渋の日ですね。喰いが悪いしアタリも少ない。難しい日ですよ」といいながらも2匹のヒラメを釣っていた。その人のタナは1.5mだったという。

 

釣りには時合というのがあり、喰いが渋いでもタイミングが合えばうまく釣れるもの。それが自然相手の難しくも面白いレジャーなのだ。そのために大切なのはタナ取りと誘い、さらにもうひとつは新鮮な活きイワシのマメな交換が欠かせない。エサの交換を渋ってはいけない。まだ動きがあるからといって潮回り後にポイントが変わってもそのまま投入していては釣れる魚も釣れない。無精者には向かない釣りなのかもしれない。イワシの付け方も大切。足顎の中央の硬い箇所から刺して、目と目の間に抜く感じで付けること。イワシを握っている時間をなるべく少なくすることも弱らせないという点では重要である。

 

船中釣果は0〜2匹。私と立神さんはゲストに見離されて完全なるボウズになってしまった。ゲストも釣れないのは辛い。お土産が何もないという釣りは年に1〜2回程度だから運もなかったのかもしれない。これが自然相手のムズ面白いところだ、と強がって筆を置こう。

 

参考までに当日の釣行費用は乗船代7000円。氷代100円、駐車場代は無料であった。早く港内駐車場が使えるようになって欲しいものだ。

 





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