片瀬漁港 釣り場ガイド

 

地元藤沢市の港には年間に何度か訪れていても意外に注意深く細かい点までは見ていないもの。まして乗合船に乗り込んでしまうと、堤防周辺の掲示板や看板までは気にしなくなる。2018年の12月21日は今年最後の3連休もあって人では多かった。それは天候が良かったからだ。翌日の22日からは悪天候が予想されていただけに陸っぱりでのんびりと竿を出す人が多かったようだ。

 

そこで21日金曜日の昼過ぎに数年ぶりに地元の片瀬漁港の釣り場ガイドに歩いて見た。弱い北風がそよそよする程度の好天だった。境川河口沿いに自転車を停めてビデオを回して少し歩いて見た。河口沿いの左側の堤防は赤灯台のある堤防で、足下の水深は深いところで5〜6mもあるが、大半が3〜4m弱。それでも、河口削いでサビキ仕掛けを垂らしていた釣り人に聞くと「たまに小さなサッパが釣れる程度ですよ」と小さな水バケツを見せてくれた。12cm前後のサッパが10匹程度釣れていた。この河口沿いの堤防では、初夏になるとハゼやメゴチ、シロギスの他に早朝ルアーマンが70cm前後のシーバスを釣り上げているのを何ども目撃している。

 

港の中央付近には、鮮魚直売所があり、月に数回の日曜日に朝市が開催される。新鮮な鮮魚が破格値で手に入るため。行列ができるという。詳しいことは「片瀬漁港の朝市」で検索して欲しい。

西側にある長い石積み堤防は先端に白い灯台のある人気の釣り場。西浜海水浴場の砂浜海岸が辻堂海岸へと続いているサーファーに人気のエリア。堤防の途中にはベンチが数カ所に設置され、快適なファミリー釣り場として認知度も高い。

 

驚いたのは堤防の先端付近に近づくと、ゴミ袋が3種類も設置されている。ひとつはカン、ビン、ペットボトル用のゴミ袋、もう一つが燃えるゴミ用の袋、そして左端にあるのが針付仕掛けのゴミ袋だ。これは必ず管理している人が回収に来るということ。床は板張りのボードウォークになっていてゴミは一つも見当たらない。

 

さらに嬉しいのが空き缶を再利用した灰皿が堤防の転落防止柵の各所に設置されていること。それは喫煙者にとっては安心できる。海に吸い殻を捨てなくてすむからだ。自然環境を考慮してくれている、こんな素晴らしい釣り場はなかなか見当たらないだろう。

 

さて、肝心の釣果だが、驚くことにルアーをキャストしてヒラメを釣っている人の他に遠投カゴ釣りで40cmオーバーのクロダイを釣り上げている人もいた。堤防釣りでも高級魚が釣れるのはゴミが浮遊していない、自然環境が維持されているからという理由も一部にはあるのだろう。赤灯台の先端付近でサビキ釣りをしていた人のバケツを覗いてみると、アジ、サッパ、ヒイラギが入っていた。

 

のんびりとした凪の好天日に竿を出して小魚でも釣れる楽しみがある。釣りの原点は堤防釣りである、と改めて思い知らされる。決して大物が釣れなくても良い。晩酌のツマミになる小魚が数匹釣れるだけでも満足感はあるものだ。

 

こうした快適な釣り場を末永く維持できるようにゴミ問題に関しては厳しく見守っていきたい。心ない一部の釣り人のために快適な釣り場が消失していくことだけは何としてでも回避していきたいものである。

 

最後に地元で長く釣船を経営している島吉丸の小菅社長に話を聞くことができた。「港内は釣り禁止になっているけど、漁協関係者とのトラブルは起きていないし、ゴミ問題も発生していないので、特別釣りは禁止にはしていませんよ」といつもの優しい笑顔が印象的であった。長く釣りのできる港でいて欲しいものである。

 




鴨居大室港五郎丸 午後ビシアジ釣り

 

海水温が下がり寒くなると脂が乗り、美味しくなる魚は多い。中でも東京湾のアジは絶品の魚になることは釣り人なら知っている人は多いはず。ここ数回は投げ釣りなどでボウズを喰らい、晩酌のツマミが確保できなかった。そんな悔しい思いもあって鉄板のビシアジ釣りに出掛けたのが12月9日の日曜日。食い渋りのタチウオよりお土産がほぼ確実な観音崎沖のアジに的を絞った。

 

だが、鴨居大室港の五郎丸ではアジは午後船しか出していないという。仕方なくのんびりと午後1時出船のアジ船に乗り込んだ。帰港時間は夕方5時だからもう真っ暗になることは覚悟の上。それでも美味しいアジがそこそこ釣れればヨシとしよう。実はもうひとつ試したかったのがヤフオクで落札したシマノの小型電動リール、電動丸600の調子を確認したかったからでもある。これが最悪の結果になるとはその時は全くわからなかった。

 

私を含めて7人の釣り人を乗せて定刻に港を離れたビシアジ船は航程約15分で観音崎のポイントに到着し、船長は魚探で群れを確認し5分後に釣り開始の合図が出た。「水深65mです。ハイどうぞ」のアナウンスで130号のビシが一斉に投入された。とろこが、私の電動リールのデジタルカウンターが可笑しい。ピッピッと鳴って数字が点滅して、巻き上げることができないのだ。電源コードを船の取り付けにセットした時点では何も異常はなかったのにいざ、釣りを始めようとした途端に不具合が発生。レバーを巻き上げ状態に回しても無反応。船長から別の電源コードを借りて再度試したがダメ。電源の取り付け箇所を隣に変更しても異常は変わらない。どうやらリール本体に問題がありそう。

 

助かったのは常連さんが持参していた新品の電動リールをコードごとお借りすることができた事。これでなんとか釣りができる事に。お名前を聞けなかったが、その節は有り難うございました。20分程度のロスタイムはあったが、リールを交換する事でなんとか釣りができるようになってひと安心。中古の電動リールはこれまで何ども購入してきたが、どうやらリール本体に不具合がありそう。機械ものはネットではなく実物を確認して購入した方が良いと痛感した。安モノ買いの銭失いってことでしょう。トホホ。

 

さて、実釣の方はビシを水深66mに着底させてから底上げ2mでコマセを振ると、10秒も経たずにアジ特有のククッククッという小気味良い引きが手に伝わり、3mほど手巻きで巻き上げてからアタリを再確認して電動リールのスイッチを入れる。巻き上げの数値は17〜18にセット。海面近くの16m前後になるとロッドキーパーに固定してからビシをコマセ桶の中に入れて、ハリスを手繰る。すると、25cmサイズの食べ頃のアジがダブルで掛かっていた。無事に取り込み、足元のバケツに投入。

 

コマセを詰め直して再度ビシを投入し、底上げ1mでコマセを1回振り、再度1m巻き上げてアタリを待つと5秒足らずでグググっ今度は重量感のある強い突っ込みが竿先にも伝わり、欲を出して数秒間の追い食いを待つ。すると、6対4調子の柔軟な竿が大きく弧を描き、手巻きで3m巻く時にもグイグイと刺激的な強引が手に伝わり、良型を予感させる。海面に浮かんだのは目測35cm級と25cm前後のダブル。慌てずに針の掛かりどころを確認して、エイッと抜き上げてしまった。運良く2匹とも船内に取り込む事ができた。タモ網を使うのは針が網に掛かり、手返しが悪くなるので、基本的に食い渋りの日でない限り抜き上げることにしている。正直に言えば無精者ということだ。

 

そんな好調な食いが40分以上続き、足元の桶には良型を中心に10匹前後が泳ぎ回る。桶の底が見えなくなる頃にはいつも血抜きをする事にしているのだが、今日に限ってナイフを忘れてしまった。エラを切る程度ならハサミでもできたのだが、仕掛けを投入してコマセを振りアタリを待つとすぐにグググっと食い込みが良いので血抜きの時間がない。釣れている時間に釣っておかないとという気持ちがそうさせるのである。

 

久しぶりに活性の高いビシアジ釣りを満喫できた。これも常連さんにお借りすることができた電動リールがあったればこそ。感謝感謝!である。最大サイズは37cmもあり、最少サイズでも22cm。30cmオーバーが多く、クーラーBOXは久しぶりにズッシリ。私の釣果は26匹で大満足。だが、船中トップはなんと51匹とか。驚きである。

 

午後6時30分頃に自宅に戻り、当日は4匹を刺し身とタタキで食したが、プリップリッの触感と歯応えが溜まらない。翌日の味は旨味が滲み出てこれも絶品のツマミとして酒が進んでしまった。塩焼きは5日、6日経ってから食べだが、旨味が凝縮されて、箸が止まらない状態が続いた。潮加減は好みだが、食べる前日にはキッチリと全体に粗塩を振りかけておく事。水分が出るためキッチンペーパーで吸い取らせる工夫も忘れない事。最近ではビシアジ釣りは年に数回程度しかいかなくなってしまったが、観音崎、走水沖のアジは鉄板の旨さを保証する。年末の納竿釣行にもオススメである。

 




江ノ島湘南港白灯台堤防周辺 最新釣り場ガイド

 

私事で恐縮だが、海釣りの原点は江ノ島の投げ釣りである。記憶を辿れば小学4年生頃に父親と兄と一緒にオリンピック記念公園(現在は北緑地公園)でチョイ投げでイシモチやシロギスを釣ったことを思い出す。そこで今回は12月8日土曜日の晴天の江ノ島釣り場ガイドを久しぶりに紹介しよう。

 

江ノ島といえば、有名なのが白灯台。広く大きな岸壁があり、昔はここに東海汽船の大島行き船舶が離着岸していた。もうかれこれ40年近く昔の話になるが、足下水深が深く、5〜7m前後はあるはず。もろちん場所にもよるが、潮通しの良い先端付近は今でも8m近くあるはず。初夏から晩秋まで魚種多彩に釣れる場所として人気が高かったと記憶している。投げ釣りでは、シロギス、イシモチ、カレイなど四季折々の魚が釣れていた。

 

夏季になると、ルアーでワカシ、イナダ、ソーダガツオがルアーや弓角を遠投して釣れた。最近でも回遊してくれば早朝の良い潮に当たればクーラーBOXが満杯になるほど釣れることもある。餌釣り派ならカゴ釣りが効率的だ。コマセを撒くことで群れを足止めできるからだ。この時期になると、白灯台堤防の角地では、イシダイとクロダイが人気魚種となる。イシダイは活きたサザエを針に付けてぶっ込み釣り。ワイヤーハリスを使った胴突き仕掛けが一般的。一方、クロダイはウキフカセ釣りで狙う。ただ高水温のためエサ盗りの小魚が多く、付け餌は生サナギで釣ることが多い。オキアミでは太刀打ちできない。

 

12月に入っても最近は海水温が18度前後と高いため、イシダイを狙うファンが少なくない。だが、最も手堅いのがウキフカセ釣りのメジナだ。型は20cm弱が多いものの冬場のメジナは驚くほど脂が乗っていて美味しい。15cm前後のミニサイズでも数が釣れれば、まとめて煮付けにしてもいい。晩酌のツマミとしては最高の部類だ。

 

白灯台の脇に続く広い岸壁も色々な魚が釣れる。この時期なら岸壁際にアサリの剥き身餌を付けた胴突き仕掛けでカワハギを狙う人も多いようだ。手持ち竿で仕掛けをユラユラと動かしながら誘いを続けると、グググとアタリが出る。間髪入れずに穂先を煽ってアワせれば掛かる。11月頃までならゲストにシマダイやカサゴも顔を見せる。

 

初夏にはサビキ仕掛けでイワシやサバ、小アジが数釣れる。ただし、回遊次第だから潮の干満の時間をチェックして出掛ける事。冷凍アミコマセは必携だ。仕掛けの種類は針サイズなどによって変わるため江ノ島島内にある釣具店=井上釣具店などに聞くと教えてくれる。トリックサビキで100匹近いイワシを釣る地元ファンも少なくない。

 

最後は江ノ島に渡る弁天橋のすぐ脇にある前述の北緑地公園。私が小学生の頃は天気の良い週末は釣り人で足の踏み場もないほど混雑したものだ。それだけ簡単につれたからだ。2m前後のチョイ投げ竿で20mも仕掛けを飛ばして置き竿にしておけばイシモチなどが回遊してくればガガガ、バタバタと入れ食いになる時間帯もあったほど。付け餌はジャリメでもアオイソメでも良かった。サバの切り身でもイシモチは釣れたものだった。だだ、最近では潮流の流れた方が変わり、砂が堆積するようになり岸壁、足下の水深が極端に浅くなり。干潮時間では干潟ができてしまうほどの場所もある。そうなると遠投が有利になるが、魚の群れも減り、回遊も激減しているようだ。

 

釣り場の環境が変わるのはここだけの話ではない。ビニール袋やプラスティックなど海水で生分解できないゴミが浮遊したり沈殿することは魚が岸に近寄らない理由の一つになることは間違いない。ゴミ問題は堤防釣りにとって死活問題となる。釣り禁止になるケースの大半はゴミの持ち帰りがないためだ。人身事故もあるが、湘南エリアではまだ少数派。まずはゴミのない清潔な釣り場を作って行きたいものである。

 




横須賀うみかぜ公園 投げのマコガレイ釣り

 

最近はめっきりと少なくなってしまった釣りがある。投げ釣りだ。私の釣りの原点は投げ釣りにある。地元江ノ島の北緑地公園(現在の名称)で2m前後の短いチョイ投げ竿でイシモチやシロギスなどの小物を楽しんで釣っていた。確か小学4年生頃だったと思う。父親と兄貴と一緒に朝から出掛けて、3人で10匹程度は釣れていた。懐かしい思い出である。仕掛けを飛ばして探りつつ、時々置竿にしたりして、アタリを待つスタイルが当時の主流だったと記憶している。それでも潮が流れていると群れが回遊してきて、イシモチは特にパタパタと連続して釣れたものだった。今から約半世紀前の昔話である。

 

そんな懐かしい思い出は大人になっても脳裏から離れない。早朝から慌ただしい乗合船の釣りとは対極にある典型的な癒し系の堤防釣り、それが投げ釣りだ。エサ代と自転車置場があればそれで楽しめた。だが、時代と共に釣り場が減少し、思い切り投げ竿を振れる場所はかなり少なくなった。

 

だが、今回訪れた横須賀うみかぜ公園はとにかく釣り場の後方スペースが広い。4.2mの投げ竿を思い切り振れる貴重な場所といっていい。もちろん後方確認は必須。釣り人以外にも通行人はいるからだ。細心の注意を払って投げ釣りを楽しんで欲しい。また、この場所には有料だが、24時間自由に出入りできる駐車場があり、近くにはジュースやコーヒーの自販機、アイスクリームの自販機まである。さらに公衆トイレも完備され、家族連れで訪れるには最適な釣り場である。
 

さて、当日はのんびりと自宅を午前8時に出発し、一般道を使ったため現着したのはなんと10時6分。実は9時には到着していたのだが、なんと不覚にも餌を買い忘れていた。どこまで走ったかというと、観音崎付近から鴨居港周辺までエサ店を探して彷徨ってしまった。まぁ、これもご愛嬌ということでお許し下さい。

 

ところが、怪我の功名というかたまたま見つけた餌店がなんと貸しボート店もやっていてそれがまた激安。2馬力ボートが1日5000円というのだ。手漕ぎボートは1艇しかないが1日3000円。平日も週末も同料金。もっと驚いたのが駐車場代が無料だという。ただし、4台しかないから週末は前日までの予約が欠かせない。その釣具店の名前は「きよふじ釣具店」☎046-841-0598。毎週木曜日が定休で第二金曜日も組合の関係で定休となるとのこと。そこで購入した1パック400円のアオイソメは自販機から購入。店主いわく「いまさっき入れたばかりだから新鮮ですよ」とのこと。できれば年内に1度この店からボート釣りを楽しんでみたい。

 

実際、そのアオイソメを使って正味3時間20分、うみかぜ公園で2本の竿で楽しむことができた。仕掛けはカレイ専用の太ハリスのデカ針仕様だから縫い指しでダンゴ状態で使っても、最後には余ってしまった。その餌は最初に声を掛けて釣り人に進呈して喜んでもらったのは言うまでもない。

 

釣果は聞かないで欲しい。ボウズだったからだ。干潮時間13時30分近くまで釣ったが何も掛からず、最後に根がかりしてテーパーラインと道糸り両方がブッチ切れて敢え無く退散となった。仕掛けを回収する度に餌は小魚等に齧られてボロボロになり、何かが食っていることは分かるのだが、カレイ針13号に掛かる魚ではなかったということ。11月下旬ではそろそろ乗っ込みカレイも終盤でそろそろ産卵期に入る個体も増えてくる頃だ。釣果を期待するならもっと真剣に取り組まなければ、準絶滅危惧種に近々なるかもしれないマコガレイを陸っぱりから釣ることは難しい。

 

確かに「うみつりネット」ではボート釣りでマコガレイを狙ってきたが、ここ3年ほどは釣れていない。肉厚のマコガレイ、来年4月の花見の頃には絶対に釣りたいと願っている。悔しい思いと真剣味が足りなかった自分への反省をこめて寂しく2本の投げ竿を畳んだ。参考までに3時間20分の駐車場料金は610円であった。

 


真鶴半島尻掛浜エトーボート アマダイ釣り

 

天候に左右される海つりの中でも手漕ぎボートの釣りは風速や潮流、潮回りによる影響を受けるリスクのある難易度の高い釣りでもある。真鶴半島にある尻掛浜はボート釣りの中では上級者向けと言われている。ただ私もボート釣り好きとしては20年近く通い詰めている場所だけに、前日の天候、風速など色々と検討した上で、ボート店に予約の電話を入れることにしている。ネットの天気予報が不確実なのは承知の上だが、行ける時に行かないと何年も行けなくなる。実は今回も11月のボート釣りはカワハギかアマダイ狙いで行くことが大半。つまり、真鶴なら「アマダイ」しかないと決めて凪ぎ予報を心待ちにしていたのだ。それがまさに11月21日水曜日だった。

 

前日夕方にいつものエトーボートに電話を入れると「出られるよ。でも朝は5時を目指してきて」と強引な約束に困り果てたものの、そういえば真鶴は昼12時に着岸しなければならないことを思い出した。朝が早いのはそれだけ早く帰れる、とポジティプに考えて「タカムラの無料駐車場に着いたら電話しますね」と携帯電話を切った。

 

当日、タカムラの無料駐車場に到着したのは結局午前5時40分頃だった。すでに店主は真っ暗な駐車場で待ってくれていた。私も早々に準備を進めて店主のクルマに荷物を積み込み尻掛浜へ急いだ。以前あった有料駐車場は使えなくなってもう数年が経つ。少ない出費でボート釣りを楽しむファンには今時貴重なボート店といえる。

 

真鶴の手漕ぎボートでアマダイ釣りはたぶん約2年半ぶり。数年前は朝イチでアマダイを狙い、ダメなら岸寄りでカワハギ釣り、という安直なリレー釣りを勝手に決めて悲惨な釣果になったことは記憶に新しい。このエリアでは一般的なアンカーを沈めることはできない。いわゆるパラシュートアンカーしか利用できないルールになっているのだ。それを知っている人は2魚種をリレーで狙う人は少ない。特にカワハギを流し釣りで狙うのはかなりの腕達者でない限り難しい。根掛かりが多発してしまう。

 

それを経験した私はアマダイ専門に狙うことにした。当日の天候は北北東の風が2〜3m。その後無風に近くなることをネットの天気予報でキャッチ。漕ぎ出したのはボート釣りでは初めての午前6時5分。夜明け前だ。白々と明けて来た東の空には鮮やかなオレンジ色の閃光が雲間から見てとれる。ポイントまで約15分程度漕いで釣り糸を垂れたのは6時30分頃。最初はアンカーでの流し釣り。PE2号に50号オモリで道糸の流される角度を確認して、ギリギリで行けるだろうの判断を下した。

 

釣り開始から30分過ぎにグングンと穂先を曲げたのは後検寸30cmのイトヨリだ。オモリ負荷30〜80号の柔軟な万能ロッドだけに曲がり方は小気味良いのだが、海面に浮いたのは前述のイトヨリ。だが、この魚が居着く場所なら必ず本命アマダイも居ると確信して、何ども手返しを繰り返す。すると水深83m前後でゴンゴンと強い突っ込みで穂先を曲げてくれたのが全長28cmのまずまずサイズ。電動リールで巻いてくると海面下40m近くで最後の抵抗を見せる引き込みはアマダイに違いないと確信。その後も何度か流し替えをしながら2匹目をキャッチ。気分は最高。水深85m前後の好ポイントを運良く流すことができたようだ。

 

そのあとも小さいながらもアマダイを2匹追加して、流しかえを試みると風向き変わり、無風に近いベタ凪になった。こうなるとパラシュートアンカーを引き上げて完全ノーアンカーの流し釣りへ変更。だが、水深が73m前後の浅い場所から移動できず、苦戦を強いられる。風も潮の流れもなく、釣れてくるのはトラギス、ミニサクラダイのゲストばかり。海藻根による根掛かりも多くなり、大きくポイントを移動したが、結局午前11時45分に沖揚がり。着岸12時を目指して漕ぎ始めた。

 

困ったことにボート店主が不在で、着岸ができない。無理をして船首から飛び降りたらこれが最悪の事態に。左足がクーラーBOXの左足首に絡まり、転倒。右足だけが海中に没して、ついにはライフジャケットがプッシューと膨張。これを見ていたお隣のボート店、オガタボートの店主に手助けして頂き、事なきを得たが急深のゴロタ浜だけに不用意に飛び降りると、今回のように溺れかけてしまうことになる。ボート釣り歴30年近い私でも、このゴロタ浜ではアシストがないと危険であると改めて痛感した。オガタボートの店主様には感謝しかない。と同時に昼12時には着岸と言っておきながら本人が岸にいないエトーボート店主には腹が立った。

 

最後に当日の釣果だが、全長30cmのイトヨリを筆頭にアマダイは28cm、26..5cm、24.5cm、23cmの4匹を釣ることができた。流し釣りの好ポイントは一番下の写真に掲載するが、この場所から三石方向へ流し、水深が95mまで深くなったら漕ぎ戻ることをオススメする。参考までに当日の85m下の海水温は18.5度であった。

 





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