長井港儀兵衛丸 午前ショートカワハギ釣り

 

毎月20日締め切りの仕事があり、それを無事に終えるとしばし解放感に浸れるので夏のカワハギ釣りを短時間で楽しもうと乗り込んだのが8月22日の長井港儀兵衛丸の午前ショートカワハギだ。午前6時に出船して沖上がりが10時という正味4時間足らずの真剣勝負。といっても、夏のカワハギは群れが転々と散っているため基本的に拾い釣りとなる。だが、嬉しいのは良型が多く、ワッペンが混じらないこと。その反面、水温が27度近くもあるためどうしてもエサ盗りの雑魚が多い。当日もトラギスとベラは数多く釣れた。

 

天候は南南西の風速3〜4m前後の薄曇り。南西風に弱い相模湾だが、最初のポイントは港から10分程度の近場からスタートだから不安はない。水深は15m前後と浅い。左隣の女性アングラーが最初に釣り上げたのはマダコだ。「なんか違うアタリだったから何かな」と思ったという。それでも、彼女はすぐに本命カワハギを釣り上げて嬉しそう。手慣れた手返しと繊細な誘いで熟練度は高い。

筆者も釣り開始から10分足らずで1匹目を釣り上げた。全長20cm前後のこの時期としてはレギュラーサイズ。さい先の良い釣れ具合から「今日はそこそこ釣れそうだ」と甘く考えたのが運のツキ。その後はアタリが出てもすべてトラギスばかり。最初の1匹がベタ底で掛かってきたため底狙いで攻めたのが敗因かもしれない。エサは冷凍アサリの消耗も激しく、餌付けに時間を取られ、ゲストの猛攻で鈍った針先を考慮して頻繁に針&ハリスの交換にも手間取る。

 

私の朝方の釣り方はこうだ。オモリが着底したら速攻で仕掛けを1mほど巻き上げから少しずつ竿先を揺らしつつ段階的に下げて行き、最後は底に着けてアタリを2秒間待つ。中錘は中盤頃まで付けずにアタリを重視して誘い続けたが、とにかく底に仕掛けが付くとトラギスが掛かってくる。それも良型だから始末が悪い。引き味はそこそあり、カワハギではないことが分かっても仕掛けを回収しなければ餌の付け直しができない。そんなロスタイムを続けていると、左の女性アングラーは良型を連発したり、静かな誘いから釣り方を盗もうとジっと目を凝らす場面もあった。

 

残念なことに彼女は「顔出しNG」ということで写真撮影はできなかった。一緒に彼女と乗り込んだ大阪府吹田市の中村さんは「出張のついでにどうしても長井沖でカワハギが釣りたい」ということで仕事の合間を縫って訪れた様子。船中最大の29cmを釣り上げたのがその中村さんだ。「海面で抜き上げる時にちょっと怖かったですね、バレてしまうんではないかと」と不安になるほどの良型だった。

 

私はというと、6時20分頃の1匹目からまったく釣れずに9時頃になってやっと2匹目、その後3分後に3匹目。これで打ち止めという情けない釣果となってしまった。中村さんは6匹、同乗の女性アングラーは9匹、トップは右舷の釣り人が12匹。そう、私がスソということ。正味4時間足らずの釣りとはいえ、何年もカワハギ釣りをしてきて船中スソというのは情けない。

 

反省材料はいつくかある。群れが散っているこの時期はカワハギに餌の存在をアピールするためにもっと目立つ集魚板や派手なオモリを使うべきだったこと。誘い方も単調だったのも悪かったのかもしれない。

 

船長は転々とポイントを移動して、浅い場所では水深11m、深くても23m前後を攻め分けてくれた。根が点在する場所では「ここは根がキツいから根がかりに注意して」という親切なアドバイスもしてくれる。短時間勝負のショートカワハギ釣りは神経を集中してカワハギ釣りを楽しむ絶好の宿として高く評価したい。私の修行がまだまだ足りないためスソになってしまったが、個人的には「あと2匹は釣りたかった」というのが正直な感想だ。アタリがあっても掛けられなかったシクジリの数字が2回ということである。

 

驚いたのは自宅に戻ってカワハギを捌いてみた時のこと。8月だというのにキモがしっかり育っていて絶品の肝和えを食べられたこと。これは個人的に嬉しい限り。さらに、真子と白子も入っていて、初めて生で食したが左党には堪えられない味覚であった。甘みと食感はたぶん季節限定のモノであろう。一般的にはカワハギの産卵は終了しているはずだからラッキーということである。これからカワハギは数釣りのシーズンに入って行くが、ワッペンが増える10月後半以降は他の釣りに変えようかとも思っている。

 




葉山あぶずり港愛正丸 カツオ&キハダ釣り

 

「山の日」に制定された8月11日、東京の最高気温は8月としてはとても涼しい24度となった。朝から北東の風と曇天で時折霧雨が降り続ける生憎の天候だったが、「大人の遠足」で葉山あぶずり港の愛正丸に乗り込んだ12名は意気揚々だった。狙いはこの時期の人気魚であるカツオ&キハダマグロである。気紛れ回遊魚だけにギャンブル性は高いが、釣れれば強烈な引きと夏らしい味覚を同時に満喫できるとあって出船1時間前にはほぼ全員が集合して、タックルの準備に余念がない。驚いたのはお盆休みの3連休のため混雑は予想できたのだが、駐車場が1時間前には満杯。駐車場の管理人が「もうこれ以上は入らないな、後は隣の有料駐車場に入ってもらうしかないよ」と頭を抱えていたこと。年に何回もない究極の過密状態となった。

 

定刻より少しだけ早く皆とを後にした愛正丸は一路平塚沖を目指した。なんでも沖のパヤオにカツオが大挙して回遊しているという。ナブラを探すより効率が良い。約1時間のクルージングで現着してみると、なんと総勢30隻以上の大船団が形成されていた。釣り開始は協定で7時からと決められているらしい。指示ダナは最初20m前後だったが、すぐに「15mに良い反応が手でいるよ」ということで15mでアタリを待つ。潮は速くないが、カツオの活性は低いようだ。8時を過ぎても船中誰の竿も曲がらない。

 

筆者のタックルはPE8号を800m巻いた大型電動に古いビシアジ竿の組み合せ。仕掛けはハリス16号3mにヒラマサ14号の大物狙いの針をセット。といっても基本は市販仕掛け。コマセはオキアミ。分量は3kgが決まり。付け餌もオキアミだ。付け方は自由だが、回遊するカツオの目に付くように3〜4尾を針に刺して、投入。コマセを振った時に1匹が脱落しても気にしない。マダイ釣り時のようなエサ盗り魚はいないから問題はない。

 

だが、カツオの活性が低い時にはやはりハリス号数は12〜14号程度が良かったようだ。ただし、ハリス長は3m以上に長くすると取り込みが大変になるので要注意。船長によっては「2mでも喰ってくるよ」という。船中最初に釣り上げたのは私の左隣の小幡夫人だった。慣れた感じのヤリトリではあったが、やはり最後の取り込みは苦労していた。海面直下を右往左往する速度が半端ないのだ。縦横無尽に暴れ回るカツオをタモに収めるのは大変。中乗り役の干野さんが素早くタモにいれてくれたのは後計測57cmの大物。腹はパンパンに膨れていかにも美味しそうだ。

 

8時40分頃から船中ポツポツとアタルが単発である。しかも、針の掛かりどころが悪いと海面でバレてしまう。水深15mでヒットするため強烈なパワー無謀とも思える暴れ走りでタモ入れまで辿り着くのも一苦労である。ビシが上がっても釣り人が道糸を手にできないことが多い。中に舞うビシを船中に取り込むだけで数秒間は掛かるからだ。船長は「頭を出せ、浮かせろ」と叫ぶが、思うようにならない。一瞬海面を飛ぶ姿が見えてもパワーは落ちない。浅い場所で掛けているため簡単には弱らないということだ。

 

私が運良く掛けたのは朝の時合が終わりかけていた9時40分頃。いつも130号のビシを振っている硬めのアジビシ竿がズッドンと海面に突っ込んだ。合わせを入れる間もなく、速攻で電動のスイッチをフルに回してヤリトリ開始。といっても15mだからすぐに浮くのだが、残り5m前後の攻防が魚との勝敗を分ける。右に左に回るかと思うと前に突っ込み、手前に来ることもありタモを手に持つ干野さんも目まぐるしく対応する。やっと収まったカツオは後計測52cmの2.2kgで当日として良型と思われた。素早く写真撮りを終えて血抜きも怠りない。今年も絶品の刺し身とタタキ、漬けも食べられるとひと安心。季節限定の貴重な鮮魚といっていい。

 

その頃になるとすでに船中ポツポツと取り込み、クーラーBOXに6本ものカツオを収めたのは左舷大ドモに座った小幡夫人のご主人。途中、夏の風物詩でもあるシイラもキャッチして楽しそう。とにかく、アタリが頻繁に訪れていた。使っている仕掛けを聞いてみたところ「ハリスは12か14号、ハリは小さいです。ワラサ用の10号程度です」という。活性が低い時は潮の流れに逆らわず自然に浮遊する小さい針が良いということだろう。餌付けも大きく付けずに針に沿った1匹掛けだったとのこと。

 

午後2時に沖揚がり。船中ゼロは1名だけ。誰とは言わないが、途中船酔いで数時間マグロ状態になった1人だけ。それでも2回のヤリトリはあっとというから決して喰い渋りではなかったのかも。船中0〜6本、私は貴重な1匹で満足した。ただ、アタリはもう1回ぐらいは来て欲しかった。ハリス16号を終始使っていたのが敗因かもしれない。活性が高ければ20号でも喰ってくるという話は聞く。だが、喰い渋りの時間帯には12号程度まで落としてみるのもひと工夫。ハリス長は長くても3mまで。2.5mでも食い気には影響しないと思う。後は餌の付け方かもしれない。今回も色々と課題の残った釣行となった。

 

自宅に戻ってその晩に口にしたカツオは絶品。夏の思い出を味覚でも満喫できた。生卸しニンニクとたっぷりの卸し生姜に刺し身用の醤油を皿にたっぷりと注いで頬張る瞬間が至福である。塩分取り過ぎは良くないが、コレばかりは譲れない。釣り人の特権、まっしぐら。今日で釣ってから4日目だが、漬けはまだ旨い。身が締まって別の魚を食べている感覚になる。今年はもう1度、カツオ狙いで船上の人になろうかと検討中である。

 




鴨居大室港五郎丸 午前ビシアジ釣り

 

釣り仲間を初挑戦の釣りモノに誘う時に数日間の釣果情報は気になるはずだ。特に竿頭ではなく、スソがゼロとくれば初心者をその釣りに誘うには躊躇するだろう。気難しいタチウオ釣りをビギナーに初挑戦させるには気が引ける状態だったため、急遽釣果が確実なビシアジ釣りに変更したというのが正直なところである。

 

7月23日、日曜日。足を運んだのは鴨居大室港の五郎丸。午前ビシアジ釣りである。前日に予約を入れて釣り座を確保したのは言うまでもない。天候は薄曇りの曇天。風は南西でやや強く吹く予報だが、東京湾なら特に問題はない。乗合船の出船は午前7時30分だが、約1時間前にはほぼ満席状態になっていた。釣り仲間で後輩の栗原君と私が座ったのが右舷ミヨシから2番と3番。タックルは通常タックルだからビシは130号。仕掛けはハリス2号2mの2〜3本針。混雑が予想される場合は手前まつりを付ける意味でも2本か針が理想だ。付け餌は船宿支給の赤タンのみ。

 

当日船長が選んだポイントは水深60〜70mの浦賀水道付近。いわゆる鴨居沖と呼ばれる場所である。船長の合図で一斉にしかけが投入されたのは午前8時過ぎ。周囲には東京湾、千葉県など幅広いエリアからアジ狙いで訪れた船が多く、数隻が固まっていた。

投入直後に分かったことは潮と風向きが逆ということ。トモからミヨシに掛けて流れる潮流に対して風はミヨシから吹いてくる。いつもとは逆のパターンだ。それでもカッ飛んでいるほどではなく、底潮はそれほど速くないようだ。ビシが着底して数回底立ちを取り直すと、道糸の角度は落ち着く感じ。コマセを振って2.5m前後でアタリを待つとグングン、と気持ちの良いアジのアタリが出る。数秒間、追い食いを待って電動リールのスイッチを入れると、重量感のある引きが手に伝わってくる。海面に姿を見せたのは目測35cm前後の良型。だが、スンナリとは抜き上げられない。隣の釣り人の道糸とクロスして上がってくることが多いのだ。慌てずにタモ網で慎重に掬いあげて、釣り上げる場面が多かった。

 

抜き上げるタイミングと針の掛かりどころがが悪ければ間違いなく、海面バラシの連続となることは言うまでもない。当日の潮は大潮の下げ潮。干潮の午前11時頃までは流れが速いことは分かっていたが、オマツリを避けるには苦労する。両隣の釣り人がビシを回収している最中にこちらがビシを投入するのは控えた方がいい。海底か途中で必ずオマツリすることになるからだ。

 

それでも、ポツポツと良型が釣れてくるから楽しいことこの上ない。中には全長40cmもありそうなビッグサイズが釣れてくる。筆者も手返しが悪いながらも35〜36cmサイズを運良く抜き上げることができた。左側に座った栗原君は潮流が速い時の釣り方を心得ているようで、仕掛けトラプルやオマツリを避けつつ、12匹も釣ってなんと竿頭に。右皮に座った森さん(江戸川区在住)はアジ釣りが2回目というのに良型を中心に6匹も釣っていた。一方私はといえば、海面バラシや仕掛けのトラブルで5匹に終わった。ゲストに35cm級のマサバを2本追加できたが、結局午前11時40分に沖揚がり。数より型狙いの五郎丸は数日前から好釣果が続いていた

が、当日はその谷間に当たってしまったようだ。

 

まぁ、当初は気難しいタチウオ狙いの予定だっただけにヨシとしないと。当日のタチウオのスソはゼロだったとか。東京湾の美味しいアジで刺し身とタタキに加えて3日後に塩焼きで食したが、どれも美味で「アジにして良かった」と改めて思った。念願のタチウオはまだまだロングランだから慌てることはない。スソの釣果が10匹以上になったら出掛けようと思う。

 




小田原早川港平安丸 スルメイカ釣り

 

好きな釣りはいくつもあるが、苦手で不得意な釣りも数多くある。それは釣り方にバリエーションがないためなのかどうかが以前から気になっていた。夏のスルメイカである。これまでブランコ仕掛けだけで対応してきたが、今回は電動直結の釣り方で挑戦しようと決めて乗り込んだのが小田原早川港の平安丸である。

 

数週間前に釣り仲間でもある伊東さんと2人で行く予定にしていたが、仕事の都合で私一人で7月17日の海の日に8号船の左舷胴の間付近に釣り座を構えた。午前6時出船だが、50分前に到着するとすでに80%以上の人がすでに乗り込み、支度に余念がない。出遅れた感はあったものの今回はスポーツ報知のファン感謝デーということで完全予約制。座る場所は必ずあると確信していたものの案の定片舷だけで10人、両舷で20人の大盛況。理由はイカがそこそこ釣れているということもあるが、乗合料金が5000円という破格値だからであろう。

 

8号船はもう1隻の3号船より大きく、ゆったりしている。定刻6時に港を離れて向かった先はいつもの南沖である。具体的には航行すること約1時間の初島西側。7時頃に到着するとすでにスルメイカ狙いの乗合船が数隻ポイントを探索中。我々の8号船もその船団に入るまでに約15分の時間を費やした。おそらくイカの群れが小さいのか、群れの移動が速いためになかなか投入の合図が出せなかったのであろう。

 

船長から「ハイ、どうぞ。90〜120m」という指示ダナが告げられた。一斉にオモリ120号に繋げられた14cmの複数のプラヅノが海中に沈んで行く。直結仕掛けに最初から挑戦した私は運良く、ラッキーなことに1投目でアタリを捉えることができた。サイズはムギイカだったが、自分の感覚で釣り上げた久しぶりのイカにちょっと自慢したくなってしまった。とはいえ、取り込みには船長からのアドバイスと手助けがあったことは言うまでもない。出船前に船長に「直結仕掛けは2回目で要領が分かっていないのでご指導下さい」とお願いしていたからだ。幸先の良いスタートで「もしかしたら今日はイケるかも」と淡い期待を抱いたのが失敗のもと。その後はアタリもなく、苦難の連続となってしまった。

 

私の左隣に座った田村さん(相模原市)は最初からブランコ仕掛けで釣り、朝のうちはサバ攻撃で苦労していたようだが、それもポツポツ程度。プラヅノは8本で釣り続け、1時間後には数杯を取り込んでいた。また、プラヅノの色変更など仕掛けをマメに交換する工夫が感じられた。乗りの悪いツノを外して違った色のツノへ交換するという「考える釣り」を実践されていたようだ。

 

それに対して私はといえば、直結の6本ツノをうまく操作し、取り込みや投入するのがやっと。当日はウネリもなく、無風だから直結の初心者には最適な日和だと考えて、終始直結と思っていたのだが、田村さんがポツポツとスルメイカを取り込んで、どうやらサバがいなくなったと感じた、昼前には使い慣れたブランコ仕掛けに交換した。理由は、どうにも直結仕掛けのイカのアタリが掴めず、もしかして掛けていてもバラしているのかも、思ったからだ。イカのサイズが20cm前後のムギイカサイズだと掛かり方も、掛かった後の暴れ方も弱々しく、判然としない。疑念を抱いたまま直結を続けるより、慣れ親しんだ5本ツノのブランコ仕掛けに戻したという次第。直結の釣り方に自信が持てないからでもある。

 

その効果があったのか、ブランコ仕掛けに交換した直後に1杯を追加することができた。釣りというものは信用できる仕掛けと釣り方かどうか、という点も案外重要だと実感した。新しい釣り方に挑戦する気持ちも大切だが、不安があれば一度立ち返る勇気もある意味大切だと感じた。その後、大きくシャクリ上げた竿がポキッと破損して、ジ・エンド。補修して数年使い続けたが、老朽化は隠せなかった。急遽、船長に直結用のロッドを貸して頂き、感謝です。

 

結局、午後2時まで初島回りで探索し続けたが、8号船の釣果はトップ30杯、スソは2杯(私)という悲惨な結果に。見かねた船長が私のバケツに1杯のムギイカを投入してくれた。船長、有り難うございました。刺し身で美味しいムギイカ。約1年ぶりに晩酌で満喫できた。船上干しは次ぎのステップまでお預けだ。トホホ。

 

しかし、乗りが悪く周囲でも釣れていないと心が折れることは良くある。今回はさらに無風ベタ凪の灼熱地獄の中でシャクリ、投入、回収の繰り返しはまるで修業層のようで辛いものがあった。合計2リッター持参した飲み物はギリギリ間に合ったが、8月一杯は3リッターを目安に水分補給の準備をしておきたい。

 




鴨居大室港一郎丸 タチウオ&ビシアジ釣り

 

梅雨の合間の好天ほど素晴らしい釣り日和になることはない。7月8日に乗り込んだ鴨居大室港の一郎丸の仕立て船でタチウオとビシアジ釣りを楽しもうと集まったのは総勢10人。音頭を取ったのはフェイスブックで御知り合いになった小幡みどりさん。私は逗子駅近くで朝定食を食べて到着したらなんと出船1時間前だというのに全員がすでに乗り込み、最後の釣客となってしまった。横浜関内でジャパニーズダイニング凪を経営する小島さんにも「梅澤さん、来るのが遅過ぎ!」と言われてしまい、出鼻を挫かれてしまった。

 

無風ベタ凪の鴨居沖に出船したのは午前7時20分頃。約25分のクルージングで金谷沖に到着。タチウオ船団はすでに形成され、狭いピンポイントに6隻ほどのタチウオ船が密集し、釣り開始となった。簡単に仕掛けの概要を説明しておく。PE2号の超小型電動リールを使う人はオモリ60号〜80号、ハリスは6号2m前後の1本針。初期のタチウオはまだ型が大きくないので針サイズも1/0の小型でOK。私は深い場所でも餌が良く動くように1.5mと短くした。このハリス長が最後まで難し釣りを引きずってしまったようだ。

 

釣り開始の場所は金谷沖。水深は80〜120m前後と深い。付け餌はサバの短冊。皮側から差して1回の縫い指しで仕掛け投入。誘い方はこの時期の定番である細かいシャクリと小刻みなリールの巻き上げが肝要。チョンチョンと仕掛けを上方へ動かしつつ、リールのハンドルは4分の1から6分の1回転前後。ジックリと、それでも速いスピードで誘い上げる。すると、90m前後でクククッとお触りがあり、活性は悪くない感じ。だが、食い込みのアタリは少なく、なかなか針掛かりまではいかない。それでも、手慣れたベテランは食い気を誘いながら大きく引き込むアタリで針掛かりさせる。すると、ガツガツと突っ込むアタリが出て、良型70cm前後を取り込む姿が私の座った右舷大ドモからよく見れる。私は開始から20分前後でやっと小ぶりな60cm級を取り込んだ。

 

こんなシビアなヤリトリも午前9時前には下火になり、食い気が落ち着き、朝のモーニングサービスは終了。活性の高い時間にバリバリと掛けて数を延ばすことができたのは左舷ミヨシに座った名手、小島さんぐらいだろう。気難しくなるとなかなか針掛かりさせるのが難しい。タチウオはこの時期、もう少し浅い場所で捕食するものだが、当日は浅くても80m台の深い場所がお気に入りのようで難しい。

 

それでもタチウオ釣りに手慣れた私の左に座った谷藤さん(大和市)はコンスタントに本命を針に掛けている。食いしぶりとなった10時前後でも「活性の高そうな水深で仕掛けを上下に誘い、リールを巻かずに執拗に誘い続けるんですよ。そうするとググッとアタリが出ますから」と気難しいタチウオの対処法を教えてくれた。

 

私も何度かその方法を繰り返してみたが、どうにも掛からない。というより、アタリが出ないのだ。仕掛けを何度も回収しても付け餌に変化は見られない。齧られた形跡がないのである。エサを交換して、垂らしの部分に切れ込みをハサミで付けてヒラヒラ状態にしてみても、食い気は上がらない。右舷胴の間の石井さん(川越市在住)は食い渋りでもロッドを終始手持ちで誘い、4匹のタチウオを釣り上げていた。若い女性アングラーとしてはかなりレベルの高い腕の持ち主といった印象を受けた。

 

午前10時30分頃が干潮の潮止まり。その後、20分ほどで上げ潮に変わったにもかかわらずアタリは皆無だ。無風ベタに高温が追い打ちをかけてくる。額や顔から汗が流れる場面もあり、疲れがピークに。すると、今度は眠気に襲われ、とうとう30分ほど仮眠してしまった。その頃には南寄りの風がソヨソヨと吹いてきて気持ちはよかった。

 

午後1時にはビシアジに変更。ポイントはタチウオの釣り場から約5分の近場。ただ驚いたのは東京湾のビシアジ釣りと市はかなり深い水深110m前後で釣り再開となった点。130号ビシを底まで落として2mでコマセを振るとすぐにアタリは出たが釣れてくるアジは予想外に小さいのだ。深い場所ならデカイのが釣れると思ったら大間違い。その後、少しずつ型は良くなり28cm前後までサイズアップしたが、水深が深いとパレも多く、数は延ばせないまま結局午後2時50分に沖揚がりに。

 

もう少し早い段階でビシアジに変更してくれればアジの数も増やせたかもしれないがコレばかりは時の運と手返しの差といえよう。左舷ミヨシの小島さんは40数匹を釣り上げたというから凄い。当日は大潮回り。午前10時30分が干潮で下げ潮。その後は上げ潮となったが、釣り客同士のオマツリも終盤には多発して数を延ばせなかった人もいたようだ。

 

さて、最後に食味の話で締めくくろう。タチウオ釣りの時間に釣り上げたマサバが2匹。内1匹は全長40cm弱だったので血抜きをして持ち帰ったのだが、初日の夜に刺し身で食べた。まるでマグロの中トロのような味わいで酒が進んでしまった。ところが、半身を翌日塩焼きで食べたのだが、脂の乗りがなく、パサパサ。これにはガックリ。夏場はマサバではなく、ゴマサバが旨いということを改めて実感した。タチウオは想定内の絶品。炙り刺し身は中毒になりそうな旨味が口の中に溢れ、上品な脂の味というものを満喫できた。今後もタチウオは良型が多くなればもっと美味しくなるだろう。

 





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