金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

今年最後の釣り納め、納釣釣行をタチウオに決めたまでは良かったのだが、難攻不落のタチウオだけに貧果だけは回避したかった。ところが、自然相手の沖釣りはそんなに甘くなかった。同行してくれるのがタチウオ釣り2回目の釣り部後輩の栗原君だけになんとか良型の数本をキャッチしてほしいと思い、1日船の金沢八景弁天屋に決定したのが12月26日火曜日。中潮の最終日でたぶん潮流は速くないだろうと想定して道糸PE4号を巻いている栗原君へは「両舷のどちらか大ドモを確保できればPE4号でもオモリ100号を使えば大丈夫だろう」と勝手に判断して乗り込むことに。早朝に彼が確保してくれたのが見事に右舷大ドモだったからひと安心。オマツリになる可能性が低くなったからだ。

 

当日は昼前頃から西南西が強く吹く予報とのこと。それでも朝のうちは北の微風で観音崎沖に向かった。航程約35分で観音崎に当地約したものの魚探反応が薄いのか船長は早々に「久里浜沖に行ってみます」とのアナウンスを告げてから一足飛びに久里浜へ走った。案の定、魚探反応は深い。水深150m前後で釣り開始となった。僚船の船団は軽く20隻近くいたが、タチウオの取り込みの風景は周囲では見当たらない。

 

とろこが、右舷トモで黙々と2.4mのイカ竿をシャクリ上げている栗原君に待望の1本目がヒットしたのは午前9時直前だった。しかも、90cm前後の良型だ。嬉しそうに船中1本目をキャッチして写真撮影に器用力してもらったのは言うまでもない。「下の方でガツンと掛かったのは分かったんですが、途中で半信半疑で」と謙遜気味に語る彼らしい発言にひと言「釣れちゃった感覚はなかったですから」と少し自信を持って切り返してくれた。前回のタチウオで1本しか釣れなかったのだが、それが船長が「仕掛け上げて」と言った直後に針掛かりした釣れちゃったヒットだったからだ。タチウオ釣りには時々発生する巻き上げ直後のヒットはよくある話。だが、初タチウオでは納得がいかないのは理解できる。

 

ところが、当日の栗原君の「魚運」は想定外の高級ゲストを釣り上げることでその実力が証明できた。午前9時40分頃だった。新規に買い替えたシマノ製フォースマスター800がどうにも使いこなせていない感じ。電動のスイッチを入れても巻き方が可笑しい。ゆっくりとした中速巻きだからだ。しかも、手巻きでアシストを加えつつも竿先はグイングイン、強引に突っ込む場面もあり、相当な大物かと思ったら海面に浮かんだのがなんと大ニベ。後検寸で全長62cmというから驚きだ。操船室から船長も飛び出してきて「写真、撮らせて」と嬉しいハプニングも。

 

一方、私はといえば相変わらずドン臭い掛け合わせができないばかりか、アタリがあってもうまく掛けられない場面が多く、手合わせが合わないのだ。突っ込みが弱いと言えばそれまでだがとにかく口に掛けられない。悔しいというよりヘタクソの言葉がピッタリ。PE2号に基本の80号オモリを使っていたが、水深150mからのシャクリには慣れていない。潮の抵抗とオモリの重量感がどうにも手に合わない。言い訳は色々とあるのだが、栗原君が3本目のタチウオを釣り上げた後にやっと1本目をキャッチ。しかも、指3本の小型だから情けない。

 

その後、左隣の安藤さん(横浜市)とオマツリをしてしまい、その際になんと痛恨の高切れに。約50m以上の道糸と仕掛けの全損をしてしまった。オマツリはお互い様だが、道糸切れは辛いものがある。仕掛けを付け直して速攻で落とすと、なんと海底まで落ちない。20m手前でスプールの糸が底をついたのだ。これでは、釣りにならない。

 

だが、そんなこともあろうかと予備のタックルを持参していたのだ。これまでにも高切れで悲惨な目に2回ほど遭っているため、最悪の事態を想定して2本のロッドと電動リールを準備していたのだ。これで息を吹き返して、水深140m前後で2本目を追釣。これも70cm前後のミニサイズにガックリ。なんとか1mサイズを1本釣りたいと粘ったところ、昼過ぎの12時20分頃に待望の95cmをキャッチ。やはり、型が良くなると巻き上げ途中での豪快な突っ込みが凄い。電動リールがストップするほどのパワーはなかったが、それに近い刺激的な強引を満喫できた。この1匹で哀しいかな私の本命釣果はジ・エンド。

 

西南西の強風が強くなってきたところで船長は「走水沖に移動してみます」で水深70mのポイントに変更となったが、船中3本を釣り上げて結局午後2時に沖揚がり。船中の釣果は3〜18匹で私がスソに。トホホ、である。タチウオ釣り2回目の栗原君は7本。さらに値千金の大ニベもゲットして大満足。食い渋りの難しい日に当たってしまったようで、28日にはトップ50匹まで活性が高まったとか。魚運がなかった2017年の私の沖釣りもこれで終わった。

 

それでも、タチウオ釣り2回目で7本まで釣果を延ばした栗原君の健闘は賞讃に値する。というより、半ば強引にタチウオ釣りに誘った私自身がホッとした。新しい釣りモノにチャレンジする精神は持ち続けたいもの。でも、釣り仲間に強要してはならないなぁ、とつくづく反省したのも正直な気持ちである。2017年の釣りはタチウオ釣りで終わったが、来年も挑戦する気持ちを持ってうみつりネットを続け行きますので、何とぞお付き合いのほどを。

 




葉山一色海岸山田屋ボート店 カワハギ釣り

 

今年最後のボート釣りを楽しむために訪れたのが葉山御用邸前にある山田屋ボート店。前夜に電話を入れて出航可能か否かを確認してOKとのこと。北風微風で終日海は穏やかという情報を鵜呑みにして12月23日の朝8時10分前に葉山公園の駐車場(冬期も土日祝は小型車520円)にクルマを止めて準備開始。ほぼ無風に近い海を眺めながら海岸を御用邸前まで歩く。この時期の狙いは迷うことなくカワハギである。約7年前、この海で11匹のカワハギを釣った経験がある。つまり、釣れる好ポイントを知っているつもりだった。

 

ところが、芝崎埋立地のマンション群が見え隠れする岩礁帯回りに辿り着いたのはもう8時30分近くになっていた。弱い風向きと潮流を考慮してアンカーを投入。水深18m弱で釣り開始となった。タックルはカワハギ専用の1.8mのロッドら小型両軸リールの組み合せ。これは乗合船用と同じもの。直ぐにアタリは出たのだが、釣れたのは定番外道のササノハベラ。これで根廻りであることは確認できた。あとはカワハギを呼び寄せるだけと思いつつ、竿先に神経を集中するのだが、どうにも落ち着かない。理由は沖から押し寄せる不気味なウネリだ。風も波もないのだが、海が盛り上がってくるようなウネリは寝不足気味の私に容赦なく襲いかかってくる。イヤ〜な気分が静かに忍び寄ってきたのだ。

 

カワハギからのアタリはなく、外道はベラやキタマクラ、フグ等々。船酔いならぬボート酔いは軽いものの気力と集中力が落ちるのは明白。それでもマメにエサを付け直して丹念に誘いを入れる。エサの取られ方でエサ取りの外道というのが分かると「水深18m前後にはもうカワハギはいないのかも。深場に移動してしまったのだろうか」と不安になる。それでも竿先を上下に揺らしながら上から下へ、また下から上へと誘いを繰り返してゼロテンションで2秒待ってから聞き合わせると突然、コココッとカワハギらしい独特の手応えを感じて巻き上げてくると本命カワハギがやっと1匹釣れた。だが、型はワッペンだからガックリくる。後検寸で15cmと小ぶりだが、なんとかボウズは逃れたとひと安心。

 

この本命が釣れる前に何か怪しい重みを感じるアタリが数回あり、リールの巻き上げ途中でフワッと軽くなってバレてしまう。3回目にやっと正体が判明。マダコである。手の平大のそこそこサイズ。ジッパー付の袋に入れてお土産にしたのは言うまでもない。新鮮な塩茹では酒のツマミに最適だからである。そんなゲストが掛かった理由はたぶんオモリが白塗りだからだろう。白色に好反応を示すことは分かっていたが、カワハギの集魚パーツでもある「花火」と呼ばれるアクセサリーも装着していたのでその効果もあったのかも。

 

海底をトントンと叩いて揺らしていればタコに興味関心を抱かせたのは理解できる。実は2回目もあったのだが、それは丸く白いオモリにシッカリと抱きついて上がってきて海面で放してしまった。あとで思えばタモで掬っていればと悔やまれた。

 

午前11時に大きくポイントを変更。一色堤防の沖にある小磯の鼻と呼ばれる場所に移動して最後のチャンスにかけた。潮回りは中潮の最終日。午後1時20分頃に干潮を迎える。


潮変わりでカワハギの活性が高まればと思って水深14m前後で釣り再開となったが、ここでも釣れてくるのはベラ、キタマクラ、トラギスそして20cmオーバーのヒガンフグだから頭に来る。ウネリは大分収まってきたが、今度は少し北風が強まってきた感じ。

粘っても本命カワハギからのアタリは皆無だ。午後2時、潮が上げ潮になっても一向にカワハギが釣れないので、諦めて竿を畳むことにして岸に漕ぎ戻った。今年最後のボート釣りは悲惨な結果に終わってしまった。納竿釣行としては寂しい限りである。

 

持ち帰った15cmのカワハギは残念にも肝が小さく一層哀しくなってしまった。その悲しみを一気に払拭してくれたのはマダコだ。塩で揉んでヌメリを取り去り、1分ほど軽く塩茹でしてワサビ醤油で食べた刺し身は絶品。歯応えといい、薄い甘みが口の中で広がり、噛むほどに味わい深くなる。カワハギ釣りのゲストとしてマダコを食べたのは初めて。タコの好ポイントはほとんどカワハギのポイントと同じと思っていい。ただし、今度は白いタコテンヤを持参して専門に狙ってみてもいいかもしれない。来年には今年秋に購入した魚探(ロランス製)を登場させてみたいものである。宝の持ち腐れにならないように。

 



走水港関義丸 午前ビシアジ釣り

 

走水沖のブランドアジが食べたくなって12月9日の土曜日に出掛けたのは同港の人気宿、関義丸だ。実は当初鴨居大室港の五郎丸に行く予定だったが、なんと朝到着すると駐車場係の担当者から「今日は午前アジは出ませんよ」と想定外の返答にビックリ。早々に走水港へ走ったのだ。午前6時40分というのにすでに第八関義丸は満席で第五関義丸に乗り込んだ。陽の当たる右舷側のミヨシに釣り坐を構えた。当日は北寄り微風で波風は皆無だったからミヨシでも問題はないと判断。

 

定刻の午前7時より5分ほど早く、港を離れて向かったのが猿島沖。航程約15分で到着し、水深30m前後の浅場で釣り開始となった。タックルはネット通販で購入した廉価なロッド1.8m。正直に言えばこのロッドを実際に使ってみたかったからで掛けたとも言える。ビシアジ竿はこれまでヤリイカ竿を使っていたため、オモリ負荷50〜150号という幅広い竿がどんな感じかを知りたかったのだ。先調子ではなく6対4の少し柔らかめといった印象。だが、130号のビシにイワシミンチを9割方詰めてシャクっても何の不安感もない。コマセがキッチリと出ていることはすぐに証明できた。なんと1投目から20cm前後の中っぱサイズが一荷で釣れてきたからだ。水深も30mと浅いため20cmクラスでも充分アタリは分かる。クンクン、ときてリールをゆっくり手で巻き始めて3mほど。針掛かりの感触を再確認してから電動のスイッチを入れて中速で巻き上げた。

 

その後も底上げ2〜2.5mでポツポツと釣れてくるからアジ釣りらしい気分の良い時間を楽しめた。ただ入れ食いとまでは行かずに、タナを取り直してやると数分後にアタリが出るという感じ。針の掛かりどころが悪いと巻き上げ途中でバレていることも数回あった。関義丸では、基本的にエンジン流しをするため微妙にタナが変わることがある。右隣の春日部市から来たというS.I.さんは「タナはどのくらいですかね」と聞かれたので「2〜2.3m前後です。誘ったあとにロッドキーパーにセットすると微妙にタナが変わりますから2.4mで食い付くこともありますね」と答えた。

 

アジの活性が高まったのは午前10時10分ほど前からだった。仕掛けを投入して底上げ2m少しでコマセを振り出すと数秒後にクンクンというアジ特有のアタリが出る。巻き上げてビシの中のコマセ量を確認して、半分近く残っていればそのまま再投入する。手返しの早さが数釣りには重要である。1分待ってもアタリが出ない場合はビシを再度落とし直してタナを確認すること。するとタナが微妙に狂っていることがある。正確なタナ取りでまたアタリが増えることになる。これを面倒がって置竿にしてしまうと食いが悪くなることもある。

 

活性の高い時間はそう長くは続かない。釣れるアタリの多い時間帯に素早い手返しで数を釣るのがビシアジ釣りのキーポイントだ。そんの高活性の時間になると高級ゲストも顔を見せる。胴の間中央付近では軽く2kgクラスのクロダイが釣れていた。もちろんタモで掬い上げていたが、ハリス2号のアジ仕掛けで釣れたとすれば幸運以外の何者でもない。前述のS.I.さんも30cmオーバーの良型アジを釣り上げた。

 

10時30分を過ぎると最後のポイントである観音崎沖に移動した。水深は70mだったが、船長は「タナは海面から40mでやって下さい」とタナ指示が海面からに変わった。たぶん、沈船回りのポイントだからビシを底まで落とすと根掛かりしてしまうからだと思う。ところが、このポイントでは船中ほとんどアタリがなく2回ほど移動したが、アタリすらほとんどなく、終盤は尻すぼみ状態で午前11時40分に沖揚がりになった。

 

私は珍しく28匹を釣り上げて午前船としては満足できる釣果を得た。ただ型に不満が残るといえば贅沢か。最大サイズは26.5cmで2番手が25cm。それ以外は20cm前後が大半だった。混じるゲストはなく、サバも船中ほとんど釣れていなかった。船中トップは45匹とのこと。腕達者の人にはとても敵わない。

 

自宅に戻ってからのお楽しみは食味だ。刺し身とタタキが絶品。プリップリのブランドアジは冬場になると脂が乗って最高に旨いのだ。ビールにも焼酎にも合うが、できれば日本酒でやって欲しい。翌日にはフライにして食べたが、サクッとフワッの2段攻撃で味覚を刺激してくれる。フライにはビールがピッタリだと個人的には思うのだがどうだろう。

 




鴨居港カネハ釣餌ボート店 カレイ釣り

 

早朝にクルマに乗り込み吐く息が白くなるのが今年は少し早いかな、と思いながらエンジンキーを回したのが12月3日。時期的にはギリギリと思いつつも「海が凪なら1匹ぐらいは釣れるだろう」と安直にボート釣りに出掛けた。久しぶりのマコガレイ狙いである。前夜に鴨居港のサイトウボート店に電話を入れたが、留守電のまま。返信がないまま現地に到着したのは午前6時40分だった。港内の海岸にはいつものボートが並んでいない。不思議に感じた私は港前にある「カネハ釣餌ボート店」の窓を開けて「すみません、サイトウボートさんは辞められたんですか」と聞くと「もう昨年には廃業したよ。後継者がなくて、本人も高齢だから続けられないんだとか」とのこと。スタートからつまづいたのは今までボート釣りでは何度もあった。

 

だが、携帯電話が留守電のまま返信がないのがとても哀しかった。「明日朝7時頃には行きますからボートを貸して下さい」と。いつものなら返信があるのに可笑しいな、と感じていたがまさか廃業していたとは。貸しボート店だけではない。高齢化と後継者不足の業種は他にも色々とあるだろう。せめて電話の返信が欲しかった。約8年前、サイトウボート店からボートを漕いで店主の指示通りのポイントで5時間粘って3匹のマコガレイを釣った経験があったからだ。

 

気を取り直して4年前に貴重な35cm級を釣ったポイントを思い起こして港の真沖にあるノリ棚の向かって左奥角の黄色いブイの近くにアンカーを投入した。ノリ棚の周囲には縦横にブイを拠点にして約20m前後までロープが斜めに海中に沈んでいる。そのため、角地のブイにはロープがないはず。四角いタナ回りの唯一のスイートスポットがそこにある。これは鴨居港だけでなく、伊勢町海岸や大津港回りのノリダナでも同じ。

 

風向きは当日の朝は北東風。微風だがボートが流される方向とロープの長さを勘案してアンカーを投入。最初のポイントの水深は10m。ちょうど良いポイントに入ったと感じた。そこで早速ボート直下狙いの両軸リールにセットした1.8mの万能ロッドにカレイ仕掛けを付けて沈めた。ボートの揺れで底にトントンと20号オモリが当たる位置で置竿に。2本目のロッドはチョイ投げ用である。前日に地元の上州屋で購入したアオイソメ(半分はオレンジイソメ)は溜まっていたポイントを最大限利用して1270円分。おそらく120gはあったと思う。そのイソメを12号のカレイ針に縫い指しと房掛けの両方でダンゴ状態の特盛で付けた。

 

ところが、この特盛エサを最初に食ってきたのがなんとイイダコだった。イイダコが釣れるということは砂泥地帯と確信して真剣に粘った。3本目のロッドも方向を変えつつチョイ投げで置竿に。竿先にアタリが出ないのにエサだけはツンツルテンの丸坊主。針に掛からない雑魚がついばんで食い逃げしているのだ。その張本人はすぐに分かった。20cm前後のサバフグだ。もちろん、フグが掛かる前にはキュウセンベラやトラギスも釣れたが、ハリスや針を千切って仕掛けを台無しにするのはフグしかない。これが1匹や2匹ならなんとか我慢できるのだか、3本の竿の仕掛けが交互に全滅にされると腹が立つ。

 

そこでポイントを移動した。それも2回も、である。2回目のポイントではさすがにフグ攻撃は激減したが、今度は根がかりの連発だ。しかもPE2号の高切れが2回もとくればヤル気も失せるもの。たまに釣れるのが前述のベラとトラギスだから哀し過ぎる。特に良型のキュウセンは引きが強く、もしやカレイか、と期待させながら海面に浮くのが茶色ではなく薄い黄色だからガックリもする。昼前にグイグイと気持ちよく引いたのが黄土色のオハグロベラだ。針を丸呑みして上がってきたので仕方なく食べることにした。このオハグロベラはベラ類の中では旨くないことで知られる。針を内蔵から外科手術で強引に抜いたためご臨終に。食べて供養するしかない。で、クーラーBOXへ。トホホ、である。

 

午後1時にはエサの消耗が激しくてすでに投入しているロッドは1本のみ。最後は10cm前後のサビハゼらしき魚。悔しくてビデオ撮影してからリリース。その直後にも2匹目が。ヒラメやマゴチ狙いの生きエサなら最適サイズと思いいつつも、さすがにそこまでの気力はもうなくなっていた。午後1時30分にはタックルをすべて片付けてボートを漕ぎ始めていた。

 

カレイは12月に入ると産卵行動に入り、神経質になり食い気が落ちるという。産卵するのはメスのはず。オスなら釣れるだろうという発想はどうやらダメらしい。過去にも一度1月3日にボート釣りで32cm前後のカレイを釣った経験はあるが、たぶんまぐれで釣れたのだろう。今後は乗っ込みカレイをボートで釣るなら11月末がリミットであると肝に銘じておきたい。リベンジは春の花見ガレイの頃になるだろう。因に当日の水深10m下の水温は15度であった。

 

持ち帰ったキュウセン、オハグロ、トラギスは翌日すべてバターを使ったホイル焼きで食べたが、予想以上に旨かった。調理する1時間以上前に塩胡椒で下味を付けたのが良かったのかも。焦げ防止にタマネギを魚体の下に敷くことをお忘れなく。一緒にシメジかエリンギを添えるとさらに食感も楽しめてオススメだ。

 




金沢八景一之瀬丸 カワハギ釣り

 

今年のカワハギはどこも魚影が濃いという情報が浸透しているのか週末の乗合船はどこも満員御礼状態だという。特に晩秋のカワハギにはたっぷりと膨らんだ肝が超美味ということでフェイスブック等で知り合ったカワハギファンを集めて「カワハギを釣って食す会」を森さんが企画立案。日程は11月26日の日曜日。集まったのは総勢11人。半数は女性で、貸し道具の初心者が多かった。予約を入れたのは金沢八景の一之瀬丸。合羽や長靴まで貸してくれるとても便利で親切な船宿である。しかも、女性の乗合料金は5000円と格安。男性はHP割引を利用して8500円。それでも餌付で氷も付くからリーズナブルである。駐車料金は1日1台500円。

 

出航は定刻の午前7時30分より少しだけ早かった。それは船長が少しでも早く目的地の竹岡沖に到着したかったからだろう。船長は「波飛沫がかかるから船内に入って下さい」という指示がだされた。海が悪いことはすぐに想像できたが、まさか竹岡沖まで1時間近く掛かるとは思っても見なかった。途中何度も激しいピッチングを繰り返し、大きな波を回避するためブレーキを掛ける場面に遭遇した。やっと釣り場に着くと、波と風が容赦なく船体を叩く。釣り開始はすでに8時30分をとうに回っていた。最初のポイントは水深35m前後の深い場所。オモリ25号の着底が明確には分からず、道糸の一瞬のフケ具合を見逃すと風でスルスルと出て行く。底立ちを数回取り直すと、なんとか着底の感覚が掴めるといった状態が続いた。

 

30分ほどはアタリが少なく、エサ取りの雑魚も低活性でアサリがそのまま戻ってくることも多く、苦戦が続いていた。9時を過ぎると少しずつエサが取られ、カワハギの姿が見られるようになった。胴の間に座った佐伯さん(横浜市)は8時40分過ぎに1匹目を釣り上げて嬉しそう。彼女はなんと釣り初体験とのこと。次にカワハギを手にしたのは横須賀市の小幡さん。私はというと、9時過ぎにやっと1匹目を釣り上げてなんとかボウズを逃れてホッと胸を撫で下ろす始末。根気よく餌の確認をしながらマメな手返しが必要だが、本命からのアタックが増えてくるのは楽しいもの。10時20分には右隣の吉高さん(杉並区)が良型を手にして嬉しそう。魚を手にしながらしきりに「可愛い」を連発していたのが印象的だった。吉高さんはカワハギ釣りの経験は5回程度とか。その割には手際の良い餌付けには恐れ入った。

 

天候は徐々に回復傾向にあったのだが、高いウネリと風は弱まりつつあったが、当日の揺れには耐えられず私も数年振りの船酔い状態に。なんとか竿を手にしていたが、集中力が続かず、途中横になることに。だが、その時間帯が実は最も活性が高くなり、吉高さんはなんとカワハギファン憧れの尺ハギをキャッチしたのだ。抜き上げる時には落ち着いて幹糸を手で掴んで船内へ取り込んだ。その姿はとても5回目のビギナーには見えなかった。

 

昼過ぎになるとエサ盗りも少し増えたものの、アタリを上手く捉えられれば9割以上が本命で、しかも20cm以上が多かった。逆にこの時期に増えることが多い全長13cn弱のワッペンがほとんど混じらないのが嬉しい。何年カワハギ釣りをやってきても上達しない私でも全長21cmを筆頭に18cm前後で6匹を釣り上げることができた。因に当日のゲストはカサゴ、クラカケトラギス、ベラ類が多かった。残り1時間ぐらいが最もアタリが多く、楽しいカワハギ釣りとなったが、時既に遅し。南西強風は収まるどころか午後1時には強くなった感じだ。

 

そのため、船長は午後2時少し前に「風も波も強くなっているのでこの辺で終わりましょう」という合図で終了。波飛沫を避けて船内に入ると揺れを強く感じる人もいて潮飛沫の洗礼を受けつつ、釣り座で凌いだ人も数人いたようだ。まるで修行僧の滝業ならぬ潮飛沫の荒行の中、約1時間かけて戻ってきた。東京湾では間違いなく時化(シケ)と呼ぶに相応しいタフコンディションだった。

 

お楽しみは最後に残されていた。荒川屋にあるサンドフィッシュでのカワハギ料理に舌鼓を打つことだ。釣果を持ち込んでから約45分後には素早く料理が出てくるのは嬉しい限り。最初にテーブルに運ばれたのは唐揚げ。揚げたてのカワハギはサックサクで中の身はジューシーだからビールにはピッタリ。私はクルマのためノンアルで我慢。そのあとに出てきたのが肝和えで食べる絶品の刺し身。これがまた濃厚でクリーミーなのだ、日本酒に合う味覚であることは言うまでもない。薄味で仕上げられた上品な煮付けも軽く2匹は食べ切った。最後はアラ汁。刺し身で残った頭部中心のアラを味噌仕立てのスープにして美味しく食べることができた。これがカワハギ尽くしのフルコース=荒川屋サンドフィッシュバージョンということである。

 

沖釣りは自然相手のレジャーである限り、事前に天候を選ぶことはできない。東京湾は南西風には強いと聞いていたが、それは場所や地域によるということも良くわかった。千葉寄りの東京湾は南西風には弱いのだ。風速10mも吹けば時化るのも当然かもしれない。それでも慎重に好漁場まで操船してくれた船長には感謝しかない。そして、最後まで竿を放さなかった人には大変ご苦労様でした、という労いの言葉しかない。ご参加頂いた皆様、有り難うございました。そしてお疲れさまでした。

 





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海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
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